王子の山歩き(お正月鍋割山編)・・・その3

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「ねー!!パパ!!早く来てよ!!スッゴイ景色だよ!!」
興奮を隠さず叫ぶ王子は僕よりも十数メートル先行している。
僕はといえば、背に自分の荷物+二人分の食器・ストーヴなどなどを背負い、
胸にはアイツが好き放題詰め込んだ重量級リュックを抱き、
息も絶え絶えその背を必死に追うのであった。

足が痛くてこれ以上歩けなかった(はず)の王子は、
きっついルートをまるで牛若丸の如く飛ぶように登っていく。
「パパー!!ここら辺は足元が険しくて危ないから、気をつけてねー!!」
と遥か後方に後れを取っている僕に注意を喚起してくれる。
ありがたいことである。
「バカヤロー、てめぇのリュックを抱いてるせいで
 足元なんか何も見えねぇんだよ!!(▼皿▼メ)ノ
 オレが転落死したら、てめぇ一人で泣きながら帰りやがれ!!」
とは言い返さないところが、我ながらさすが大人である。
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そして、いよいよ今回ルートの最高到達地点、小丸ピーク(1341m)に我々がとりついたのは11:30AM。
北側の斜面なので年末の降雪がまだ残っていたりした。
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ここからピークまでは急峻な岩場。
標高は1280mほどの場所。
稜線直下で気象状況が厳しいせいか、この高度で森林限界である。
足をおいた岩や雪の下が凍り付いてたりしたら、結構やばい。
我々ひねもすのらりノウタリン探検隊は一度荷を下ろし、
靴にスパイク(軽アイゼンほどの制動力はない)を装着した。

下の写真はスパイク装着後、本当だったら眼下に広がる相模湾を空想し、
「うわー、すっげぇー!」とかのたまう王子である。
ちなみに、リュックは写真撮影用のダミー。
中身はというと、僕が山頂で調理するときに着用する防寒用ダウンジャケットしか入っていない。
文字通り、羽根のような軽さ。
他、水・食料品を筆頭とする一切の重量物は、全て僕が持っている。
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雪も残っているような場所にしては寒そう!!
そう思ったスルドイあなたのために豆知識。

基本的に、標高が100m上昇すると、気温は0.6℃下降します。
加えて風速1mごとに体感温度は1℃下がります。
これはビッグバスト・・・おおむね、日本全国どこでも通用する計算式です。
行き慣れない土地への旅行で服装を選ぶ際、意外と役に立ちます。

で、山など過酷な気象条件下で、防寒上大切なことは汗をかかないこと。
厳密に言えば汗はかきます。かいた汗で汗だくにならないことです。
汗が乾くときの気化熱が体温を奪うのを防ぐためです。
凍傷と凍死が世間ではごっちゃにされてますが、
凍傷とは氷点下で起こる症状であり、凍死とは低体温症つまり10℃くらいでも
悪条件が重なれば起こり得ます。
体幹の温度を損なえば、人は生命を維持出来ず凍死するのです。

故に、山では暑いと思う前に脱ぎ、寒いと思う前に着る。
これがとても重要になります。
ここら辺のことをきっちり教え込んだ僕はえらいと思います。
(王子の後方でぶっ倒れそうになってたりしても。)

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さて、そうこうしているうちに我々は小丸ピークを越え、鍋割山頂近くまで来ました。
写真でもお分かりのように、雪がかなり残っています。
っつーか、小雪が舞ってました。
年末は、さぞや美しかっただろうなぁー。
で、鍋割山頂到着です。
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ちょーっと北向きの斜面になると、途端に凍っていたり雪が深かったり。
ちょーっと南向きの斜面になると、霜が融けて写真のようにドロドロになってたり。
が、何故か山頂にある鍋割山荘前の広場は、とても同じ場所とは思えぬほど、
美しい芝生でした。なぜだー?
・・・という写真は、容量の都合上次回へと回します。
チャンネルはそのままで!

Commented by meron33ninja at 2014-01-05 21:58
わあ お正月登山ですか?すごいなぁ・・・
鍋割山というのは 秦野?神奈川? 
山頂付近 絶景ですね~
それにしても王子かわいい。黒田官兵衛の子役の若山耀人くんに似てません? 良い目をしてますよ~ぼうや~ 笑
そして 山頂でクッキングを? お雑煮?
Commented by masshy85 at 2014-01-05 22:24
そうそう、料理をしちゃうのね。
その用意が重たさを増したのですね。
でも、寒そう!
天気がよければ海がきれいに見えるのですね。
Commented by hinemosunorari at 2014-01-06 04:50
■meronさん
それです!秦野であり、神奈川なのです。
あいにくの曇天でしたが、本来なら西には富士山
南には相模湾がのぞめる、素敵な場所ですよ^^v
Commented by hinemosunorari at 2014-01-06 04:51
■masshyさん
まぁ、料理っちゅーほどのもんじゃありませんけどね^^;;
即席料理は作りましたよ^^;
by hinemosunorari | 2014-01-05 20:07 | 王子通信 | Comments(4)

洒落と知性と愛そして無駄の織りなすブルース。


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