FATHER'S SON(7)

もう、恥もへったくれも無い。
ヤケクソで叫んだ。
「オヤジ狩り!!
 これがホントの、オヤジがリー!!(つまんねーっ!)」

ダサい磁気ネックレスからあふれる光。
光の渦は周囲を完全に飲み込んだ・・・とその時である。
「ドロン!」
突然の真っ白い煙幕。

「な、なんだ!どうしたっ!!」
「ゲホゲホゲホ。」
「くそっ、オヤジが見えねぇっ!」
凶暴バカ10人は、突然の事にかなり驚いている。

数秒後、煙が晴れるとそこにはギター侍張りの着流しを着て、
両手にハリセンを握り締めた僕が立っていた。
頭の中で、声が響く。
=キマった!我が子よ、カンペキだ!=

冗談じゃない。今日2度目だがもう一度言おう。
僕はスタイリッシュに行きたいのだ。
光の渦に包まれて変身できるのだとばかり思っていたら、
「ドロン」って・・・。まるで、大昔の忍者じゃないか。
僕が着ていたFILAのシャツは?NIKEのシューズは?

=我が子よ。それは、私の趣味だ。=
=私が育った頃は、変身と言えば煙幕だったからね。=
=そして、その着流し姿もイメージどおり!粋な風情がにじみ出ているぞ。=
=ハリセンだって、そうだ。10倍の力を手にした君ならば、=
=普通の人間相手にそのくらいのハンデがあって、丁度いいのだ。=

煙幕は晴れたけど、気分は晴れない。
むしろお先真っ暗に感じた。
もう自尊心の欠片も失ってしまった僕は、凶暴バカに向き直った。
「やいやい、てめーら。
 普通のオヤジを怒らせるとどうなるか、これからたっぷり教えてやらぁ。
 ぶちのめされてぇ奴は、かかってきやがれ!」

新聞で読んだ"キレ易い若者は、人の話を最後まで聞かない"説は、本当だ。
言い終わらないうちに、5人の凶暴バカが襲い掛かってきた。
それでも僕は笑っていられる。
飛躍的に高まった動体視力故に、超スローモーションを見ているようだったからだ。

彼らをはるかに凌ぐスピードで踏み込んだ僕は、
一人目の凶暴バカの右胴をハリセンで打ち抜き、
二人目の凶暴バカの鉄パイプを左のハリセンではたきながら、
右のハリセンで強烈に片手面を打ち込んだ。
三人目の凶暴バカは余裕があったので、面と小手と胴を全部ハリセンで打ち込んだ上、
隙だらけの胴からベルトを外してズボンを下ろしてあげた。
4人目と5人目の凶暴バカは、相手をするのも馬鹿馬鹿しくなり、
ちょっと向きをイタズラして、二人で鉄パイプで殴り合ってもらった。
そして一言。
「安心しな。殺しゃしねえよ。峯打ちだ。」

この間、約3秒。
驚くべきスピードだ!
そしてハリセンとはいえ、10倍の威力ってのは物凄い。
5人の凶暴バカはそれぞれ腹を抱えて悶絶したり、吹っ飛んで気絶したり、
お互いに鉄パイプで殴り合ってぶっ倒れたりした。

「はい、次の方。」
あの高倉健さんのように静かに言ったのが、凄みを増した。
残った4人の凶暴バカがナイフやパイプなどを持って、いっぺんに襲ってきた。

僕は二人をハリセンで一閃し吹っ飛ばすと、残る大男二人に向き合った。
こいつらにはさっきの借りがある。
振り下ろされるパイプを避けて、回し蹴りをくれた大男にはまわしハリセンを横っ面に
思いっきり打ち込んだ。

バレリーナのように回転しながら吹っ飛ぶ哀れな大男を横目に見ながら、
さっきのボディーブローをくれた大男には背後に回りこんで、
思いっきり浣腸をしてやった。
「うぎゃー!!」
1メートルほども空中に浮いた大男は、着地する事すら出来ずに
無様に地面に転がると、白目を剥いて失神した。

「ざまぁ、みやがれ。」
僕は、一人残った凶暴バカに顔を向けると、ハリセンをぶんぶん振り回しながら言った。
「さぁ、もう観念して、こちらの李さんに土下座して心底詫びるんだ。
 許してもらえるかどうかはわからねぇけど、
 自分の落とし前を自分でつけることは、大事なことなんだぜ。」
凶暴バカは、観念して土下座を繰り返し・・・詫びるのかと思ったらなんと、
懐からコルトガバメント・・・すなわち拳銃を取り出した!

「悪いな、正義の味方さんよ。これで形勢逆転ってワケだ。」
凶暴バカの最後の一人が、突然ピストルバカに昇格した。
やっぱりボスってのは油断もクソもない。

コルトガバメントの弾丸の初速は秒速約250メートル。
僕が振り回すハリセンの先端速度は通常秒速約25メートル程度。
10倍で秒速250メートルか。
スピード勝負は互角。
決着は一瞬でつく。

「ヒーローごっこの続きは、天国でやりな!」
ピストルバカはそう言って、コルトの引き金を絞った!

                   もういい加減辞めます(_ _(-ω-;(_ _(-ω-; ペコペコ つづく。




」」」」」当時のコメント」」」」」

☆ふーが え~~~どうなっちゃうのでしょう。 
ここまで、最初から読ませていただきました。
2005/09/20 20:59

m⇔k _(*_ _)ノ彡☆ギャハハハ!!バンバン!! 
いいから いいから 先に進んでちょうだい!!
2005/09/20 21:08

きゅび ■ふーがさん
 ひぇ。一気読みですか?
 お忙しいのに、こんなアホらしい文章を読ませちゃって、すみません。
 (_ _(-ω-;(_ _(-ω-; ペコペコ
■m⇔kさん
 m⇔kさん、その一言が僕を大いに勇気づけてくれます。
 さぁ、もうちょい悪乗りすっか♪
2005/09/20 21:54

アルピニア いやいや、辞めずにどんどん暴走してくれ~~♪
てか着流しにハリセン。。。 とってもイイ~~~~v(^^)v 
2005/09/20 23:43

☆ふーが とんでもない~楽しませていただきました。続きもお待ちしています~
2005/09/21 03:19

きゅび ■アルピニアさん
 確かに、暴走気味だと思います^^
 ほとんどストレス解消で書いてるような気がしてきました^^
■再びふーがさん
 これまた、身に余る嬉しいお言葉。続きを書かねば^^; 
 
2005/09/21 11:10

osakaken 新聞の連載のような楽しみです。スタイリッシュとは縁が無くなっても・・カッコよく決まらなくても・・続き待っています
2005/09/21 11:30

きゅび ■osakakenさん
 ふふふ。スタイリッシュとは縁がなくなったですって?!
 男の魅力はそんな布切れごときじゃはかれません。
 次回最終回にご期待くださいませ!
2005/09/21 12:17
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by hinemosunorari | 2005-09-20 19:20 | 日々のよしなしごと | Comments(0)

洒落と知性と愛そして無駄の織りなすブルース。


by きゅび
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