BATH TIME!

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風呂が好きだ。
日本人に生まれたので、あたりきしゃりきだ。
「夏はシャワーのほうがいい。」
そういうあなたの気持ちもよくわかる。
わかった上で更に言う。
夏も風呂が好きだ。

欧米人はシャワーを好む。
すっかり欧米化した日本人だってシャワーを好む。
うん、わかる。
ほとばしる水しぶきは爽快そのものだし、泥んこも汗もザザッと洗い流すので、
いかにも清々する。
うん、わかる。
たまにはそれで納得してしまう時もある。
だが僕のバスタイムとは、やはり湯船にとっぷりとつからねば満足しない。
なんでだろう?
色々考察した結果、答えは銭湯にあった。

僕が小学校3年生まで過ごした東京都中野区新井という街は、
現在住んでいる駒沢とは異なり、とても下町情緒あふれる素敵な街だ。
誤解してくれるな。
断じて駒沢が素敵じゃないというのではない。
中野区新井薬師界隈にあふれていた、人情味あふれる下町情緒が素敵なのだ。
何をもって「下町情緒」というかは、ここでは触れない。
ふれだしたら最後、この連休が潰れてしまう。
ただ、決定的にいえるのは、新井では隣人との垣根が低い事だ。

欧米社会の個人主義などくそくらえの、
「地域密着型向う三軒両隣人類皆兄弟的おせっかい社会」が、
そこにはしっかり根付いていて、素行のあまり宜しくなかった僕は、
両親というよりも新井という街に育てられた。
実際、ウマい事両親の目をごまかしてイタズラや悪さをしたとしても、
隣のジジイに見つかって張り倒された事など、とてもじゃないが数え切れない。

そんな街で、銭湯は紛れも無く社交の場だった。
大人も子どもも大して関係ない。
銭湯ではルールさえ守れば、悪がきの僕も隣のジジイも、みんな対等だった。
ジジイに背中を流せといわれて、屈辱だった事もあったけど、
逆にジジイが頼みもしないのに、頭を洗ってくれたりした事もあった。

自分が普段まとっている、服にせよそれ以外の社会的立場や肩書きにせよ、
あらゆる垣根が無くなった場での付き合いは、深く深く記憶に残っている。
「嫌味でむかつく奴でも、なんだ、同じ人間じゃねぇか。」
字にすればたったそれだけの事だが、その悟りを小学3年生で啓けたことは、
今振り返ってみても、非常に意義のあることなのだ。

さて、長くなったので話を日常に戻そう。
今朝のジルの散歩は、駒沢公園のドッグランまで行った。
時間にして、約一時間ちょっとの長めの散歩。
帰宅後すぐにジルを風呂に入れてやる。
シャワーではない。風呂なのだ。
つい先頃まで颯一郎が使っていたベビーバスが、
今ではジルにとって、うってつけのバスタブになっている。

半分ほどぬるま湯を張った専用バスにジルをトポンと入れる。
そしてその隣の人間用バスタブに僕自身もトポンと入る。
大切な犬と飼い主とのコミュニケーションタイム。

二人ともじっくりと湯につかりながら、目を閉ざす。
思いを巡らすのではない。
無になるのだ。
自分にまとわりついている全ての垣根を取っ払うのだ。

そして、僕とジルの間のあらゆる垣根がなくなった頃、
隣のバスタブで気持ち良さそうに目を閉じているジルの声が
僕の心の中でこだました。
「あの、早いところ朝飯にしてくんないかしら?」
目をあけてジルを見る。
ジルもこちらを見ている。
以心伝心。

だからやっぱり、風呂は良い。






」」」」」当時のコメント」」」」」

もも。 いーな・・・癒されますね(´・д・。)ポロ・・・忙しさに負けそうなアタシなのです・・・
みんなみんな、がんばってるんですよね・・・(゚ω゚)ぅん・・・
また、来ます┏○ペコッ
2005/07/16 03:26

アルピニア 私はシャワー派だなー♪ でも湯船にゆっくりつかるとリラックスできるのは確かよねw 
てかジルちゃんのお顔が何とも言えずキュートですな~ww
2005/07/16 10:32

はむねこさん サウナ・温泉・銭湯ほとんど行った事ないですねぇ^^;
家のお風呂をちょっと熱めにして、耐えるのは好きですが^^
2005/07/16 20:42

きゅび ■もも。さん
 あまりに忙しいと人間性が擦り減りますね。
 苦境は頑張って笑顔で乗り越えてください。
 大切なのは、スマイル。ももこ姫なら大丈夫です。
■アルピニアさん
 そうなのです。湯船につかると重力からさえも開放されるのです。
 リラックスできるはずですよねー^^
■はむねこさん
 お、にぃさん江戸っ子かい?
 今じゃ死語だけど「坊主、勝手に埋めるんじゃねぇぜ。」ってのは
 以前は東京の風呂じゃ決まり文句でした。
2005/07/16 21:58

m⇔k あたしも銭湯・サウナはダメ…低血圧&血が薄いときてるから ぶっ倒れてしまうのよ。ぬる~いお湯なら なんとか(≧ω≦)b OK!
2005/07/16 23:07

きゅび はむねこさんのコメントに対して、あんなレスをしておきながら言いづらいですけど、きゅびはあちぃ湯は苦手です。ぬるいお湯でまったり・・・こそ、極上の喜びなのです。
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by hinemosunorari | 2005-07-15 23:55 | 日々のよしなしごと | Comments(0)

洒落と知性と愛そして無駄の織りなすブルース。


by きゅび
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