緊急事態その後・・・(二)

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母猫にこっそりとジルのミルクをあげてしまった日は、会社に行っても妙に落ち着かなかったきゅびです。
何だか、こういうシチュエーションと言うのは、一線を越えてしまうとダメなのですね。
ここで言う一線というのは、もちろん餌を与えてしまうことなわけです。
事実、餌を与えたことで、思いっきり情が移ってしまいましたから。

そんなきゅびの携帯電話が鳴ったのは夕方頃でした。
電話してきたのはきゅび嫁。
「どうしたのですか?珍しいですね、携帯に電話をくれるなんて。」
ふだん、電話で言ってほしいことをブログのコメント欄に書かれている恨みを、地味に練りこみながら
嫁の話を聞きました。
「あのね、怪我していた猫ちゃんなんだけど、颯一郎は泣くし、ジルは吠えつくしで、
 どうやら子どもを連れて逃げて行っちゃったみたいよ。」
「ええっ!足を大怪我してたじゃん。」
「うん。でも姿が見えないよ。」
「・・・・・・・。そう、わかった。」

いなくなったらいなくなったで、さらに不安が募りました。
うちのマンション、基本的にはペットは1匹のみOKなのですね。
で、ご近所さんとお話などをする時に仕入れた情報によると、
必ずしも動物好きの人ばかりではないとの事。
まぁ、常識と言えば常識ですけれども、それでももし保健所に通報されたら、どうしよう?
などと勝手に想像しては、ますます不安になるきゅびなのであります。

また、そんな時に限ってうちのマンション、翌日には植栽の手入れが控えていたのですね。
つまり、共同スペースの植え込みなんかが刈り取られちゃうわけです。
それはつまるところ、母猫の格好の隠れ場所がなくなってしまうことを意味したりするわけです。
「ああっ、だめだ。絶対にだめだ。
 あれだけの深手を負って、生まれたばかりの子どもを2匹抱えてじゃあ
 どこにも行く当てなんて、ありゃしないよ。」
いてもたってもいられずに、結局きゅびは会社を早めに切り上げて、帰宅したのであります。

帰宅したきゅびを待っていたのは、今のところ天使のように可愛い颯一郎と
憎み切れないやんちゃ娘のジルなのでありました。

・・・・・複雑でした。
全く罪は無いとはいえ、こいつらのせいでかわいそうな母猫と
飢えて死ぬか生き延びれるかの瀬戸際の仔猫2匹が、
より厳しい環境に移らねばならなかったことを思うと、なんとも心中を語る言葉が思い浮かびません。
颯一郎もジルもきゅび嫁も、誰一人として責められません。
でも、母猫と仔猫2匹は確実に厳しい状況に追い込まれているのです。

こんな場合、どうすればいいのでしょうか?
誰かを責めたい訳ではなく、猫の親子が心配で胸の中は非常にもやもやした気持ちで一杯なのです。
「遠山の金さんなら、あるいは水戸光圀公なら、どんな機知に富んだ判断をするのだろう?」
自分自身にそう問いかけてみたけれど、よく考えたら時代劇ファンでもなんでもないきゅびには
答えなんか出てくるはずがありませんでした。

とりあえず夕暮れ時の公園に、考え事兼ジルの散歩に出かけるきゅびなのでありました。



                                              つづく

」」」」」当時のコメント」」」」」

azteca23 ネコは人間が思っているほど か弱くないのかもしれません
動物の死体なんて滅多に見ることもないので ネコの思う通りにさせた方がいいかと
思いました ぼくはあまり動物好きという訳ではないせいかもしれませんが
2005/04/08 20:14

スシファイ 自ら茨の道に突っ込んでいってるなあ。そういう性格がブログのネタの多さとなっているわけだな。評論のみでアドバイスは無しだヽ(。・ー・。)ノ ()
2005/04/08 20:40

☆ふーが☆ 私ならどうするでしょう。。。きっと、探し回るでしょうね。
2005/04/08 22:23

osakaken 隠れる所が無くなるのは・・気の毒ですが・・私は母親は隠す場所を見つけないと移動はしないと思います。もしまた見かけたら・・宜しくお願いします。
2005/04/09 05:29

m⇔k 母猫は強し。そう願っています。我が子を守る為ならば なんとか安全な場所を確保するはず・・・。
2005/04/09 10:08

きゅび ■azteca2さん
 ううむ。そうかぁ・・・。いや、たしかにそうかもしれません。
 何だか妙に説得力あります。
■スシファイさん
 ( ゚∀゚)・∵. ブハッ!!
 とりあえず、春の宴までに肩を仕上げておこうね。
■ふーがさん
 フーガさんの人柄がにじみ出るコメント、ありがとうございます。
 ところで、揺らぎのリズムの記事、興味深かったです。馴染みのない5拍子にもか かわらず名曲と言われるtake five。
 改めて聞きましたが、やはりいいですね^^
■osakakenさん
 !
 す、するどいっ!本当に、その通りですね!言われて気がつく、おろかさよ^^;
■m⇔kさん
 怪我がとっても気になります。「母猫は強し。」きっとそうですとも!
2005/04/09 22:28

mykok 猫ちゃんは自分の運命を全て受け入れ・・・人間よりずうーと動物はつよいですよ^^優しいきゅびさん^^
2005/04/10 15:09

きゅび 確かに、おっしゃるとおり、人間が一番右往左往していますね^^;
2005/04/10 22:55

はむねこさん 全てが幸せになる事は出来ないとわかっていても、全てを幸せにしたいと思う・・・悩みますよねぇ^^;・・・(* ̄ 公 ̄)・・・複雑です・・・
2005/04/12 20:31

きゅび やはり!
確かに、その通りなんですよ!なんちゅうか、ここで何もせずに死なれちゃったら
当分目覚めが悪そうだし、、、的な部分も大いにありました。
2005/04/13 00:20

☆やすたん★ 難しいよね、確かに・・・。それにしてもやさしいなぁ、きゅびさんは・・・w
2005/04/13 00:57

きゅび たぶんやすたんさんでも同様の右往左往をしたと思いますよ^^;
2005/04/14 08:34
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by hinemosunorari | 2005-04-08 19:29 | 日々のよしなしごと | Comments(0)

洒落と知性と愛そして無駄の織りなすブルース。


by きゅび
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