きゅびの、ひねもすのらりノウタリン。

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お前のブルースを聴かせてくれ。

たかだか37年程度の人生だってよ、
誰もそれをを否定する事なんか出来やしないんだ。
一生懸命生きたってよ、傷だらけなんだよ。

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最近、小中学生時代の同級生と酒を飲む機会が多い。
随分久しぶりに会う友人達の姿は、実際に言葉で話すよりも
更に多くのメッセージを届けてくれる。

友人には成功した人も、そうでもない人もいるわけなのだが、
僕は成功した話には大して興味がない。
それらはどれもこれも似通っていて、大抵聞いていて飽きてしまう。
それよりも、僕は苦労した話を聞きたいと思う。
どうにも思い通りにならない世の中で、必死でもがいた話を聞きたいと思う。

僕の感じる人間の魅力とは、その人のもつ「器」。
その器を形作るのは、色々な要素があると思うのだが、
間違いなく重要なのは、苦しみを知る事。

見殺しにされる事が、どれほど悲しいか。
評価されぬ努力を続ける事が、どれほど苦しいか。
それらを身をもって知らなければ、他人の苦しみなど分かるはずがない。
吐いた血の中にこそ、必死で生きた証があると信じる。

まぁ実際に会って話す事と言えば、殆どが楽しい昔のバカ話ばかりなのだが、
それを話す横顔に、僕の知らぬ二十数年の時間がふと影を落とす。
そんな瞬間が友人と再会して、一番嬉しい時である。
時間は、若い力強さや美しさにとって、破壊的な作用をするが、
時として人間を成熟させるのだ。

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面白い事とかさ、気の利いた事なんか、別にしゃべらなくても良いんだよ。
俺さ、その後の20年って時間が、お前にどう働いたかは知らない。
でもわかるんだよ。何となくな。

たった一度きりの人生で、成功しか知らないヤツは不幸だよ。
だってそうだろ?
悲しみを知らない人間が、喜びを語れるはずがあるわけないじゃないか。
だから今夜は聴かせてくれ。
お前の、お前だけのブルースソングを。
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by hinemosunorari | 2007-04-30 03:20 | 日々のよしなしごと | Comments(15)

「復帰」に関して。

昔むかしのお話し、僕が小学生時代のアイドルグループにシブガキ隊というのがいた。
当時僕の意中の人、兼ケンカ相手だった女の子が大好きなグループであった。
とりわけ、そのメンバーの中に「ふっくん」と呼ばれる布川某という名の人物がいて、
ヤツが彼女の憧れの的だったから、僕もその名くらいはライバルとして記憶していたと言うわけ。
またヤツは、一部のファンからは「ふっきー」とかとも呼ばれていた。

そんな事は割とどうでも良くて、本題は「復帰」に関する話である。
微妙に語呂が似ていて、タイトルを題した途端に思い出しただけである。
ニューヨークヤンキース所属の松井秀喜が復帰した途端に、
今シーズン第一号となるナイスホームランをかっ飛ばした。
故障者リストから戦線に復帰して、僅か2試合目での鮮やかな復活劇である。
うむ。エースプレーヤーの復帰とは、こうでなくてはならない。

さて、同じ日。
イカす松井選手の見事な復活など知るよしもなく、日々ハードに生活ってウスノロと格闘している
自称・ブログ界のエースプレーヤー(37歳)の僕は、
しばらく放ったらかしにしていた己のブログに久しぶりに渾身の記事を書いた。
「お前のブルースを聴かせてくれ。」と題したそれは、いつものギャグ一辺倒ではない、
大人の男の哀愁漂う、ロックでブルージーな愛すべき記事となった。
やはり、皆様を待たせていた分、復帰記事はこういう芯のある作品でなくてはならない。

で、万感の思いを込めて「投稿」ボタンを押した途端、クソッタレクルルが画面に表示したのは、
「ただ今、定期メンテナンス中です。
 メンテナンス中は全てのサービスがご利用いただけません。」
と言う文字。
僕は深夜の己の部屋で、ひとり絶叫した事は言うまでもあるまい。

外部からお越しの方はおわかりにならないと思うが、
クルルブロガーならば何度も味わっているであろう、この屈辱。そして悲哀。
ブラウザの「戻る」ボタンを押したところで、執筆3時間の作品はハナクソほども残っていないのである。
元々、もって生まれた間の悪さに関しては、人後に落ちない自負はある。
だからといって、何もこんな格別な想いを込めた時に、その能力を発現させる事はないだろうに。

やはり、復帰に際しては格別な思い入れなど持たずに、
ふらりと旅から帰ってきた寅さんの如く「よ。帰ったよ。」程度の気構えで望むのが、
どうやら良いらしい。
そんな悟りを開いた僕は、きっと松井秀喜選手より一歩先を行ってるに違いない。
うん。そう思いこもう。
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by hinemosunorari | 2007-04-25 12:20 | 日々のよしなしごと | Comments(25)

「共有」ってモノはだな。

今時、情報公開とかが声高に叫ばれる昨今なのである。
で、二言目には「共有」とか声高に叫ばれる、これまた昨今なのである。

僕自身は情報の共有ってモノが、一体どれほど必要なモノなのか判断しかねるので、
数年前は業務上の情報は何でもかんでも公開していたら、
それはそれで軽く大変なことになったことなんかは、この際別にどうでもよろしい。
とりあえず現在は必要な事以外は決して公開しない。
そんな某社会主義国も真っ青の、職場における独りカテナチオを形成しつつある、
ハードボイルド悲喜交々(←ひきこもごも)な37歳なのである。

さて、そんな僕が昨日ふとした光景に出会った。
情報公開とか、共有とかに考えを馳せながらの会社帰り。
微妙な小雨がぱらつきだした夕方の事である。
歩道の向こうから一つの傘に収まって歩いてくる、貧相で不細工なカップル。

元々、他人の幸せは大嫌いだから、本来なら
「バカヤロー!並んで歩いて、歩道を塞いでんじゃねーよ!このタコ!」
と、悪態の一つもつく所なのだが、たまたま仕事も順調で、さして忙しくもなく、
何よりも機嫌がよかった。

で、罵声とか浴びせずに黙って隣を通り過ぎる時に、僕の耳に届いた二人の会話。
「ねー、傘もうちょっと自分の方に寄せて良いよ?ぬれちゃうでしょ?」
「いいって。お前こそ、インフルエンザ治ったばっかりなんだから、
 黙って傘に入ってろよ。」

「かー!何言ってんだこのヤロー!!」
と、跳び蹴りの一つも見舞いたくなるところなのだが、ぐっとこらえて二人を見てみると
大した雨でもないのに、二人とも半身はずぶ濡れだったりするのだ。
「おいおい、ちょっと君たち。不細工で貧相な君たち。
 一体どこからそうやって歩いてきたんだね?」
そう問いつめたくなる二人のずぶ濡れ後ろ姿は、
何故か幸せそうなオーラが燦然と誇らしげに輝いていたりした。

二人、雨の中。
ひとつの傘。
ひとつの愛情。
ひとつの幸せ。

僕は、日常忘れていた幸せのハンマーで、思いっきり前頭葉をぶん殴られたような気分だった。
そうなんだよな。これが「共有」のあるべき姿なんだよな。
「一杯のかけそば」じゃないけど、無い中で僅かなモノを共有する。そして、その喜び。
そこに「愛」があれば、十分なんだよな。
それこそが、「共有」の持つ本質だよな。
そして、「共有」の核は「愛」なんだよな。

ひとりで傘を差して歩いても、全然幸せでもなんでもない。
でも、二人で一つのちっぽけな傘を共有する事によって感じる幸福感は、
ちっぽけでもなんでもなくて。

うーむ。
メーテルリンクが「青い鳥」で僕らに伝えたかった事って、こういう事なんだろうか?
時ならぬ肌寒い雨がそうさせたのか、はたまたそういうヤキの回る年頃なのか、
貧相で不細工な二人が、拝みたくなるほどまぶしく見えた、
そんな雨の風景であった。
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by hinemosunorari | 2007-04-13 02:59 | 日々のよしなしごと | Comments(14)

鍛えよ!されば報われん。

世の中全身筋肉痛でうめく人って、そうそういないと思う。
昨日は時間があったので、久しぶりにスポーツクラブに行って約5時間強、
みっちりと身体をいじめた。
タフに現代社会を生き抜くためには、男は隙を見せてはならないのである。
そう。完璧な肉体にこそハードボイルドは宿るのである。

以前も書いたような気がするが、定期的にトレーニングできない僕は、
出来る時に目一杯身体に負荷をかける。
これを「トレーニングの密度を上げる」とか言うのであるが、分かりやすく言うなれば
「ひとりサドマゾ」である。

どの位身体がダメージを受けたかというと、晩ご飯を食べる箸も持てぬほどと言っても良い。
事実、ろくに腕も上がらなかったので、お椀に顔をもっていくという
お下品きわまりないスタイルで食事をしていたら、嫁にさんざんバカにされた。
また、体中が痛かったので、深夜のジョギングはお休みして部屋でナメクジみたいに
這いずり回っていたら、いじめっ子の嫁に目撃されて散々くすぐりの刑に処された。

通常なら「テメー、何すんだ!」と迅速に反撃に出るところなのだが、
腕も上げられない、身体も捻れない、身動きもとれない。
「ひー!いてーよー!バカヤロー!
 くすぐってーよー!やーめーろーっ!バカヤロー!イテテテ!
 てめぇおぼえてろよー!ぎゃはははは!」
と、これじゃ反撃どころか防戦もクソもないわけで、さながらK-1のリングに立った
元横綱・曙になった気分満点であった。

で、今朝の事。
前夜、そんな主の姿をそっとドアの隙間からのぞき見ていた早乙女さんが、
つかつかと僕の元へやってきた。
相変わらず全身筋肉痛により倒れたまま身動きが一切とれない僕。

きゅび「お。ジル。おはよう。」
早乙女「ガル・・・・。」
き「おい・・・何だ?何でお前そんなに目が輝いてるんだ?あ?ま、まさか・・・」
早「・・・・・・・・。」
き「・・・・・・・・。」
早「わぅん!べろべろべろべろべろべろべろべろ」
(↑主に飛びつくやいなや、顔中を舐め回すジル)
き「ぎゃー!やめろっ!てめー!やめねぇかっ!!」
早「べろべろべろべろ。ガルルル・・・。べろべろべろべろべろ。」
き「やーめーろーっ!!バカヤロー!ホントにホットドックにして喰ってやるからなっ!ひーっ!
  た、たすけてくれーっ!」

「男は一歩外に出たら7人の敵がいる」なんて、昔はよく言ったものだが
現在を生きるタフな37歳男性にとっては、家の中にも強敵がいる。
いつだって、どこにいたって、隙を見せてはならないと言う事がよく分かった一件であった。
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by hinemosunorari | 2007-04-07 11:47 | 日々のよしなしごと | Comments(25)

ハード面倒ロックンロール

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「こいつは、久々にやっかいな事になりそうだぜ。」
手にした手紙の封を切る前から、そう直感した。

37歳になって未だにバスケットボールに情熱を注ぎ、
日本の抱える社会問題などよりも、どうしたら右手と同様に左手でボールを扱えるようになるかを、
日夜真剣に考える男。
ちょっと待て、早まっちゃいけない。僕の事じゃない。
その人とは、このブログのコメント欄に頻繁に登場する、僕のチームメイトにして尊敬する友人。
魚河岸系ナイスガイ・通称「ふた」さんのことだ。

今朝、そのふたさんから結婚式の招待状が手元に届いた。
率直に、めでたい。
非常に、めでたい。
嬉しさのあまり、朝っぱらから小躍りしながら招待状と共にスキップしていたら、
何やら一枚の紙切れがハラリと封筒からこぼれ落ちた。

曰く、
「誠に恐れ入りますが、当日一言お言葉を賜りますよう
 お願い申し上げます。」

こ、こここ、これって、ススススピピーチのいいい依頼か?!
ふたさんとふた子さん(←仮名)の結婚を祝福しつつ、来場者も飽きさせず、
尚かつ気の利いた事の一つも言わなきゃいけず、しかも手短にまとめなきゃいけないアレか?!
どどどど、どうしよ。

好き放題言うのは、昔から得意。
でも、要点を簡潔にまとめるのは、昔から苦手。
それは、ブログを見ていただいても十分伝わる事と思う。
そもそも、一言ってどの程度までを「一言」って言うのだろう?
「よ。お二人さん、結婚おめでと。幸せになるんだぜ。」
くらいか?!

そんな文字通りの一言だけで許されるには、
矢沢永吉かジャックニコルソン級のカリスマ性が必要だよな。
あいにく、そんな持ち合わせはない。

いっそのこと、即興で俳句でも詠むか!
いや、それじゃほとんど余興だよな。
親戚のオジサンとかが唄う「○○盆歌」とか「○○節」とか言う民謡と、全然かわらんよな。

ああっ、手短に気の利いた事って、一体なんだ?!
僕は一体何を求められているんだ?!
この混乱・錯乱した気分のままマイクの前に立ったら、自分を失ってしまいそうで怖い。
自分を失う・・・即ち、いきなりスタンドからマイクを取り外すやいなや、やにわに

「俺がハードボイルドだ!
 ヘイ、みんなしけたツラしてんじゃねーよ!
 いっちょブチかますぜっ!!
 ふたさん&ふた子さん(←仮名)最高だぜっ!!
 離婚率増加とか、ぶっ飛ばすぜyeah!!
 カマーンッ!デストローイッ!!」

と絶叫しながら、愛唱歌である沢田研二氏の「ダーリング」を
ぶっちぎり熱唱してしまいそうで怖いと言う事なのだ。
いや、返す返すも求められているのはスピーチで、余興ではないんだ。
深呼吸して、落ち着こう。

なぁ、ふたさんよ。僕は一体どうしたらいいのだ?
①豊かなギャグで、会場を暖かい笑いに包ませる。
(但し、ギャグが滑って会場の温度が氷点下を記録する事は、よくある。)
②感動的な愛のエピソードを練り上げ、参列者の心を涙で洗う。
(但し、感情移入のあまり独りで感極まってしまい、会場中がドン引きすることは、よくある。)
③子供だましのテーブルマジックを披露する。
(タネを看破され、子供からブーイングされる事は、よくある。)

え?僕にスピーチを頼んで不安になってきたって?
あはは。大丈夫大丈夫。
なにせ僕が結婚式の挨拶を担当して、その後別れた夫婦は一組もいないから!
これ、本当だよ!!(・・・今回が初スピーチとか言う事は、この際黙っておく。)
ま、一ヶ月かけて良いネタ考えるから、任せておいてね!
全ての責任は、選んでしまった君にあるのだから。
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by hinemosunorari | 2007-04-04 00:06 | 日々のよしなしごと | Comments(24)