きゅびの、ひねもすのらりノウタリン。

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シーズン終了!

快適、快適。
何がって我が家の居心地。
今日は嫁が王子を連れて、きゅび母と共に北軽井沢に一泊旅行中。
留守を守るのはきゅび&ジルのゴールデンコンビというわけ。

今日は朝6:00に起床し、駒沢公園へ散歩。
気持ちの良い朝を満喫して、僕は実業団バスケの試合会場へ。
秋のこの大会は東京都に実業団登録している全113チームによるトーナメント。
サッカーで言うところの天皇杯のようなもので、春のリーグ戦では対戦する事の無い
上位チームとの対戦などもあり、とても引き締まる思いです。

さて、今日の対戦相手はオリックス。
プロ野球チームは有名ですけど、バスケットもやってます。
この試合、勝てば都ベスト21位に入り、関東大会にコマを進める事が出来ます。
結果は・・・第3クオーターまで終始リードしていたものの、
最後にひっくり返されて、負けてしまいました。
22位にてシーズン終了です。

僕がマッチアップしたのは、182,3cmの外資いや、「ガイシ」という黒人プレーヤー。
サイズでも負けてる上に、スピードのあるいやな相手でしたが、
彼を相手にフル出場のきゅび36歳、15得点4アシスト4リバウンドと言う内容は、
十分及第点でしょう。

しかも、最後には彼をファウルアウトに追い込むおまけつき。
FATHER'S SONのあの名台詞、
「オヤジをなめんな。俺の勝ちだ。」
が、喉元まで出かけました。いや、試合は負けたんですけどね。
. ゜.。* 。 +゜。..。* ゜ + 。.゜.(ノД`)

夕方帰宅後、再びジルと駒沢公園へ。
バスケットコートを見下ろす大階段にジルと並んで腰を落とす。

「風が気持ちいいな。」
「あたしはホコリが目に入るから、嫌いよ。」
「なぁ、ジル。今日の試合、負けちまったよ。シーズン終了だ。」
「あら、それで帰りが早かったのね。あたしとしては、その方が嬉しいわ。」
「なんで?」
「だって、一緒に居れるの、ひさしぶりでしょ?」
「ばーか、何言ってんだよ。俺たちはいつも一緒さ。」

「せっかく飼い犬らしく慰めてあげようと思ったのに。やーめた。バカバカしくって。」
「どういうことだよ?バカバカしいって。」
「だって、落ち込んでんのかと思ったら、
 実は次のシーズンに向けてやる気満々じゃない。」
「な、なんだよ。知ってんのか。」
「あなたの事は、何でも分かるわよ。飼い犬って、そんなものよ。」
「こんにゃろう、かえって晩飯でも一緒に食うか!」
「わんっ!」

かくして、帰宅したきゅび&ジルは、晩飯を終えて今に至るのでした。
今日は開放感から、しばらく自粛していたお酒も大々的に解禁して、
明日からまた頑張ろうっと。
だから、今日は酔っ払います。ご批判は受け付けておりません。
(_ _(-ω-;(_ _(-ω-; ペコペコ








」」」」」当時のコメント」」」」」

アルピニア (* ̄m ̄)ぷぷっ 思う存分酔ってください~~♪
2005/09/25 23:23

osakaken 36歳のプレイヤー・・カッコイイ!来期も是非頑張ってください。まだ「オヤジをなめんなよ!」という台詞は若すぎますが・・ステキ!
2005/09/25 23:29

☆ふーが ジルちゃん、かわいい~心が通い合ってらっしゃるのですね(*^-^)ニコ
2005/09/26 00:12

お茶猫☆彡 (ノ´▽`)ノオオオオッ♪天国ですねぇ~^^
2005/09/26 20:01

m⇔k いいなぁ。ワタシもほたるとそういう関係になりたいわw
タイトル見てまず思ったのは、野球の話かと…
ごめんね優勝しちゃいまふ♪ |ω・`)v
2005/09/26 21:42

きゅび ■アルピニアさん
 アルピニアさんがコメントを入れてくださった頃は、
 すでにべろんべろんでございました^^;;
■osakakenさん
 試合から2日たちます。
 体の節々が鈍く痛くて、やはりフル出場する年齢じゃないなと思う
 今日この頃だったりしています。
■ふーがさん
 あいつは、いい奴です。バカだか賢いのかは未だに謎ですけど、
 可愛い事には何の疑いもありません。
■お茶猫さん
 翌朝目が醒めたら、頭は痛いし体は痛いし、まさに地獄でした^^;;
■m⇔kさん
 動物は注いだ愛情をしっかり受け止めてくれますからね^^
 ほたるさんも大丈夫ですよ^^
 優勝パレード、存分に楽しんでください。
 次のシーズンにはないかもしれませんから。

2005/09/27 10:47

☆ふーが ワンちゃんは、賢いと思います。人間の言葉も気持ちも理解していると思っています。
2005/09/27 13:16

やっちぃ☆★ バスヶですヵー♥ぉ疲れサマでした!!!!!
きゅびサンΣ(・ω・;ノ)ノス、、スゴイーーσ(*´∀`мё)ゎもぅソンナニ動けませぬ(´;ェ;`)ウゥ
2005/09/27 17:49

m⇔k (´・ω・):;*。':;ブッ マジでそうかも^^; 
2005/09/27 18:11

きゅび ■ふーがさん
 うんうん。確かに!・・・そう思うときもあれば、
 ああっ、やっぱりこいつはバカだ!・・・そう思うときもあり。
 真相は・・・ジルに聞いてみます。
■やっちぃさん
 動いたおかげで、体中が痛いですよ^^;はぁー=3
■m⇔kさん
 そうです。来年は銀座でパレードがあるのですから。ネ♪
2005/09/27 23:50

やっちぃ☆★ 筋肉痛ですヵーーσ(д・`★)ミィーもょくナリマス・゜・(PД`q。)・゜・
特に部活辞めてヵラゎ運動したらヶっこぅスグなっちまぃマス…(;´Д`)
2005/09/28 18:39

らむりー☆ きゅびジルコンビ、本当通じ合ってますねぇ~~♪
らむは飼い猫にケガ負わされました(´;ω;`)ウゥゥ どうやらうちは通じ合ってないみたい>┼○ バタッ
2005/10/02 00:49

きゅび ■らむりーさん
 年齢が進むと、翌々日とかに筋肉痛になります。
 すぐに筋肉痛になるって事は、まだまだ行けてますぞ^^
■らむりーさん
 いやいや、十分愛情は伝わっていると思いますよ^^
 ちょっと表現方法が過激だっただけです^^
2005/10/05 16:32
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by hinemosunorari | 2005-09-25 22:56 | 日々のよしなしごと | Comments(0)

FATHER'S SON(最終話)

「パン!パン!」

深夜の住宅街に乾いた銃声が二度響いた。
ダブルタップ。
拳銃では正確な射撃が難しいから、確実に相手をしとめるために、
一度の射撃機会に二度引き金を引く。

この至近距離ではいかに超人的な動体視力を以ってしても、
弾丸を見切ることなど出来ない。
僕は全力でピストルバカの懐に飛び込みながら、
両手のハリセンで銃弾をなぎ払った。
見えないのだから、勘が頼り。

その勘が見事に一発目を捕らえた。
吹っ飛ぶハリセン。
叩かれた弾道は大きく逸れて、背後に着弾した。
続いて襲う二発目に備えて、首をすぼめた。
かがみ込んだ僕の頭の上すれすれを銃弾が唸りを上げて飛び去る。
やった!かわせた!

僕は裂けたハリセンを捨て、ピストルバカの懐から突き上げるように、
拳を奴の顔面めがけて突き出した。
殴りはしない。
10倍の威力で殴ったら、こいつなんか即死してしまう。

これでも喰らえ!
僕は渾身のデコピンをピストルバカのアゴに炸裂させた。
「ひでぶっ!」
のけぞるピストルバカ。
奴はそのまま4、5メートルは真後ろに吹っ飛んで、
そこにあったジャングルジムに絡まるように激突して、失神した。

周囲に平穏な夜の静けさが戻った。
「オヤジをなめんな。俺の勝ちだ。」
デコピンを放って仁王立ちする僕の姿は、勝者の威厳に満ち溢れていた。
頭の中の声も興奮気味に叫ぶ。

=よくやった。我が子よ!=
=そ、そのポーズは・・・我が子よ、そのポーズはあまりに美しく、かっこいい!!=
=そう、かつて私が地球で観た映画・・・=
=サタデーナイトフィーバーのようだ!=
=ウルトラマン・トラボルタ! そう君を命名しようではないか!!=

冗談じゃねぇ。何でそんなダサい名前を・・・・
え?ウ、ウルトラマン?!
「ちょっと、待ってくれ。あんた今ウルトラマンって言ったよな?」
=ああ、言ったとも。=

頭の中で、遠い昔の記憶の断片が悲鳴を上げる。
どこかで確かに聞いた、この威厳に満ちた声・・・。
記憶の底でぼんやりとイメージだけが浮かび上がる。
丸くて、小さくて、シマシマで・・・。

「誰がちんちくりんのチビで、ブヨブヨのデブで、ヨレヨレのバーコードだって?」
僕がイメージしたままのおっさんが、公園の公衆トイレから手を拭きながら出てきた。
「ああっ!あなたはっ・・・
 ある時は屋台を引き、そしてある時は神社で僕を導いて下さった、
 あなたはっ!!」
記憶は確かに息を吹き返し、イメージは具体的な映像となって脳裏に蘇った。

「思い出したようだね。
 我が子よ。もう君を悲しませたりなどしない。
 私たちは、れっきとした家族なのだからね。
 さぁ、私の名前を思い切り呼んでごらん!この胸に飛び込んできてごらん!
 我が子よ。私の名を叫んで、私を喜ばせてごらん!!」
おっさんはそういって、両手を大きく広げた。

私は、ためらわずに大声で叫んだ。
「あなたは・・・エロ本バーコードデブッ!!」

************************************

「・・・・・・・・。
 我が子よ、本当に全部を思い出せないのか?」
「言ったはずだ。くどいぜ。
 僕は物忘れには、ちょっとした自信があるって。」
「本当にこのウルトラネックレスは要らないのか?」
「ああ。 僕にも曲げられないポリシーってものがある。
 全てにおいて、このセンスの無さは辛抱できないよ。」
「・・・・・・・・。」

李さんは、あまりに現実離れした僕の変身のショックで、気を失っていた。
僕はそこら中に気絶して倒れている凶暴バカの懐から財布を抜き出し、
中身の現金を全部李さんのポケットにねじ込んだ。

「李さん、これ治療費だ。少ないけど取っといてくれよ。
 あとな、この国を嫌いにならないでくれな。
 いい人間、他には沢山いるからさ。」

最後の一仕事を終えた僕は、着流しの裾を正しておっさんのほうを向いた。
銃声を聞いた誰かが通報したのだろう。
遅まきながら、はるか遠くから何台かのパトカーのサイレンが聞こえてきた。

「さ、これでおしまいだ。
 後はおっさんの言うように、この能力と共に記憶を消してくれりゃ、
 僕はそれでいいよ。肝心な事を思い出せなくて、済まなかったな。」
「それは仕方ないとして・・・。
 もう1回聞くが、本当に記憶を消す事を望んでいるのか?」
「ああ。おっさんの言う平和を守るってのはすごい事だと思うけど、
 僕には帰る家もあるし、待ってる家族もいる。
 普通の会社員のオヤジなんだ。」
「私は君を信頼している。
 何かの時のために、この能力だけでも持っていたって良いのだぞ。」
「すげぇ能力だけど・・・遠慮しておくよ。
 僕は自分で身体を鍛えて、自分の力で家族たちを守りたいんだ。」
「我が子よ・・・。本当に立派な大人に成長したな・・・。
 よくわかった!
 そこまで言ってもらえたら、私とて君を引き止めるわけには行かない!
 さらばだ!青い地球が生んだ、愛する我が子よ!!」

僕はおっさんが発する怪光線に包まれた。
意識がすぅっと遠のく。
意識と共に今日の記憶が闇に埋没する寸前、僕はおっさんにささやいた。
いや、声にはならない。
けれども、おっさんではなく、かつてずっと憧れ続けた男の中の男に、
心の中でささやいた。

「これでいいんだ。ありがとう、父さま。
 母さまにあんまり心配かけちゃダメだぜ。」

*************************************

こんな時間なのに何なのだろう、この人だかりは?
気がつくと僕は野次馬に混ざって人ごみの中から事件現場を眺めていた。
人々の声が聞こえる。

「オヤジ狩りだってさ。なんでも、発砲事件に発展したらしいよ。」
「へぇー、駒沢も物騒になったもんだねぇ。」
「ところがな、事件の張本人たちは、全員何者かにぶちのめされちまったんだってよ。」
「あらま、全員?! じゃあ駒沢が元通り平和な町になるって事かい?」
「ああ、ちげぇねぇ。また、平和が戻ったって事だな!ははは!」

そんな、大事件が身近な公園で起こっていたのか・・・。
あれ?そもそも僕はジムの帰りだったはずだが、何故こんなところに?

そう思ったときに、何者かにぐぃと耳たぶを後ろに引っ張られた。
「いてててててて!何しやがるんだッ!」
見ると嫁が怒った顔で仁王立ちしていた。

「遅くまで、なにやってんのよっ!騒がしいから心配して見にきてみりゃ・・・ったく!
 誰が犬を散歩に連れて行くの?!!」
「あ、僕です。」
「でしょう?晩御飯もとっくに出来てるんだから、早く帰るわよッ!」
「そ、そうだね。お家にかえろう!」

僕は何故か物凄い疲労感に襲われながら、嫁の後を追って家路についた。
雨はいつの間にか上がっていて、
見上げた夜空には、雲の切れ間から美しい星がのぞいていた。
帰ったらあの美しい星を見ながら一杯やるか!
今夜もビールが美味そうだ。名も知らぬあの星に乾杯!


                                     ようやく、終わり。






」」」」」当時のコメント」」」」」

三井花子 ( ̄m ̄〃)ぷぷっ! 嫁の後を追うきゅびサマの後姿をo(^。^*)。。oO(想像中) さぞかし美味しいビールでしょうね^^;
2005/09/21 18:13

☆ふーが ラスト奥様登場 ナイスです。('-'*) 楽しませていただきました。また、書いてくださいね~~(*^o^*)
2005/09/21 22:25

アルピニア (* ̄m ̄)ぷぷっ 「ひでぶっ!」の所で思わず噴出しちゃいましたww ちょっとしたショートストーリーっぽくて、ホント楽しめたよーw
てか、最後のきゅび嫁さまがでてくるくだりはリアルなのかしらww
2005/09/22 20:40

きゅび ■三井花子さん
 まぁ、実際トレーニング後のビールは格別ですし、
 良い事をした後(炊事・洗濯・家事手伝い等)の後のビールもウマい。
 この両方なワケだから、相当ウマいのです!
■ふーがさん
 サイエンスフィクションと言いながら、思いっきり現実の日常が
 混在しています。次回作、お告げがあったら、また挑戦してみます^^;
2005/09/23 00:57

きゅび ■アルピニアさん
 なつかしの台詞ですね^^
 読書家のアルピニアさんに楽しんでもらえたら、十分及第点です。
 あー、よかった!

2005/09/23 00:59

osakaken 最後に現実に戻すのは・・何処の家庭も奥様ですね~笑
我が家も夢を見ているのかな?ビールを今夜も冷やしておきましょう
2005/09/23 09:13

m⇔k そうかぁ。最後はそう締めくくるかぁ。(。・ω・)(。-ω-)ぅんぅん よしよし♪ おバカなお話だったけど 最後良ければすべてよし!
でも、ワタシとしては このオバカさが 大好きだぁ~~!!!!
2005/09/23 11:25

きゅび ■osakakenさん
 いいや、おそらく夢ではなくて記憶が消されたから
 覚えていないだけです。
 その証拠に通常の10倍の筋肉痛が・・・
■m⇔kさん
 そういっていただけると、とても心強いです!
 これからも全力でおバカな話題に前向きに取り組む所存です。
 温かく見守ってやってください。
 禁・冷めた視線という事で、一つよしなに。
2005/09/25 01:14
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by hinemosunorari | 2005-09-21 12:04 | 日々のよしなしごと | Comments(0)

FATHER'S SON(7)

もう、恥もへったくれも無い。
ヤケクソで叫んだ。
「オヤジ狩り!!
 これがホントの、オヤジがリー!!(つまんねーっ!)」

ダサい磁気ネックレスからあふれる光。
光の渦は周囲を完全に飲み込んだ・・・とその時である。
「ドロン!」
突然の真っ白い煙幕。

「な、なんだ!どうしたっ!!」
「ゲホゲホゲホ。」
「くそっ、オヤジが見えねぇっ!」
凶暴バカ10人は、突然の事にかなり驚いている。

数秒後、煙が晴れるとそこにはギター侍張りの着流しを着て、
両手にハリセンを握り締めた僕が立っていた。
頭の中で、声が響く。
=キマった!我が子よ、カンペキだ!=

冗談じゃない。今日2度目だがもう一度言おう。
僕はスタイリッシュに行きたいのだ。
光の渦に包まれて変身できるのだとばかり思っていたら、
「ドロン」って・・・。まるで、大昔の忍者じゃないか。
僕が着ていたFILAのシャツは?NIKEのシューズは?

=我が子よ。それは、私の趣味だ。=
=私が育った頃は、変身と言えば煙幕だったからね。=
=そして、その着流し姿もイメージどおり!粋な風情がにじみ出ているぞ。=
=ハリセンだって、そうだ。10倍の力を手にした君ならば、=
=普通の人間相手にそのくらいのハンデがあって、丁度いいのだ。=

煙幕は晴れたけど、気分は晴れない。
むしろお先真っ暗に感じた。
もう自尊心の欠片も失ってしまった僕は、凶暴バカに向き直った。
「やいやい、てめーら。
 普通のオヤジを怒らせるとどうなるか、これからたっぷり教えてやらぁ。
 ぶちのめされてぇ奴は、かかってきやがれ!」

新聞で読んだ"キレ易い若者は、人の話を最後まで聞かない"説は、本当だ。
言い終わらないうちに、5人の凶暴バカが襲い掛かってきた。
それでも僕は笑っていられる。
飛躍的に高まった動体視力故に、超スローモーションを見ているようだったからだ。

彼らをはるかに凌ぐスピードで踏み込んだ僕は、
一人目の凶暴バカの右胴をハリセンで打ち抜き、
二人目の凶暴バカの鉄パイプを左のハリセンではたきながら、
右のハリセンで強烈に片手面を打ち込んだ。
三人目の凶暴バカは余裕があったので、面と小手と胴を全部ハリセンで打ち込んだ上、
隙だらけの胴からベルトを外してズボンを下ろしてあげた。
4人目と5人目の凶暴バカは、相手をするのも馬鹿馬鹿しくなり、
ちょっと向きをイタズラして、二人で鉄パイプで殴り合ってもらった。
そして一言。
「安心しな。殺しゃしねえよ。峯打ちだ。」

この間、約3秒。
驚くべきスピードだ!
そしてハリセンとはいえ、10倍の威力ってのは物凄い。
5人の凶暴バカはそれぞれ腹を抱えて悶絶したり、吹っ飛んで気絶したり、
お互いに鉄パイプで殴り合ってぶっ倒れたりした。

「はい、次の方。」
あの高倉健さんのように静かに言ったのが、凄みを増した。
残った4人の凶暴バカがナイフやパイプなどを持って、いっぺんに襲ってきた。

僕は二人をハリセンで一閃し吹っ飛ばすと、残る大男二人に向き合った。
こいつらにはさっきの借りがある。
振り下ろされるパイプを避けて、回し蹴りをくれた大男にはまわしハリセンを横っ面に
思いっきり打ち込んだ。

バレリーナのように回転しながら吹っ飛ぶ哀れな大男を横目に見ながら、
さっきのボディーブローをくれた大男には背後に回りこんで、
思いっきり浣腸をしてやった。
「うぎゃー!!」
1メートルほども空中に浮いた大男は、着地する事すら出来ずに
無様に地面に転がると、白目を剥いて失神した。

「ざまぁ、みやがれ。」
僕は、一人残った凶暴バカに顔を向けると、ハリセンをぶんぶん振り回しながら言った。
「さぁ、もう観念して、こちらの李さんに土下座して心底詫びるんだ。
 許してもらえるかどうかはわからねぇけど、
 自分の落とし前を自分でつけることは、大事なことなんだぜ。」
凶暴バカは、観念して土下座を繰り返し・・・詫びるのかと思ったらなんと、
懐からコルトガバメント・・・すなわち拳銃を取り出した!

「悪いな、正義の味方さんよ。これで形勢逆転ってワケだ。」
凶暴バカの最後の一人が、突然ピストルバカに昇格した。
やっぱりボスってのは油断もクソもない。

コルトガバメントの弾丸の初速は秒速約250メートル。
僕が振り回すハリセンの先端速度は通常秒速約25メートル程度。
10倍で秒速250メートルか。
スピード勝負は互角。
決着は一瞬でつく。

「ヒーローごっこの続きは、天国でやりな!」
ピストルバカはそう言って、コルトの引き金を絞った!

                   もういい加減辞めます(_ _(-ω-;(_ _(-ω-; ペコペコ つづく。




」」」」」当時のコメント」」」」」

☆ふーが え~~~どうなっちゃうのでしょう。 
ここまで、最初から読ませていただきました。
2005/09/20 20:59

m⇔k _(*_ _)ノ彡☆ギャハハハ!!バンバン!! 
いいから いいから 先に進んでちょうだい!!
2005/09/20 21:08

きゅび ■ふーがさん
 ひぇ。一気読みですか?
 お忙しいのに、こんなアホらしい文章を読ませちゃって、すみません。
 (_ _(-ω-;(_ _(-ω-; ペコペコ
■m⇔kさん
 m⇔kさん、その一言が僕を大いに勇気づけてくれます。
 さぁ、もうちょい悪乗りすっか♪
2005/09/20 21:54

アルピニア いやいや、辞めずにどんどん暴走してくれ~~♪
てか着流しにハリセン。。。 とってもイイ~~~~v(^^)v 
2005/09/20 23:43

☆ふーが とんでもない~楽しませていただきました。続きもお待ちしています~
2005/09/21 03:19

きゅび ■アルピニアさん
 確かに、暴走気味だと思います^^
 ほとんどストレス解消で書いてるような気がしてきました^^
■再びふーがさん
 これまた、身に余る嬉しいお言葉。続きを書かねば^^; 
 
2005/09/21 11:10

osakaken 新聞の連載のような楽しみです。スタイリッシュとは縁が無くなっても・・カッコよく決まらなくても・・続き待っています
2005/09/21 11:30

きゅび ■osakakenさん
 ふふふ。スタイリッシュとは縁がなくなったですって?!
 男の魅力はそんな布切れごときじゃはかれません。
 次回最終回にご期待くださいませ!
2005/09/21 12:17
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by hinemosunorari | 2005-09-20 19:20 | 日々のよしなしごと | Comments(0)

FATHER'S SON(6)

=今だ!今こそ変身して、10倍の能力を発揮するのだ!=
頭の中で誰かが叫ぶ。
10倍の能力って事は、この10人の凶暴バカを倒すのにほぼ1:1ってことか。
計算が分かりやすくてよかった。

「バカヤロー!てめぇらみたいな凶暴バカを教育するのが、社会人たる俺の役目だ!
 目にモノを見せてやるっ!!」
正直なところ、年齢を考えるととても人前じゃ出来る行為じゃなけど、
事態は恥らっている場合じゃない。
覚悟を決めた僕は、ブタのモニュメントの上で、両手をゆっくりと回しながら、
声高らかに叫んだ。

「へーんーしーんー!!」
笑い事じゃない。こっちは大真面目。
この一時の恥さえしのげば、最後に笑っているのは僕なのだ。
そんな事も知らず凶暴バカ9人は、珍しい生き物を見るような目でこっちを見つめている。

「バカオヤジィ!うぜぇんだよっ!」
一番近くに居た怪力を見事に体現しているでっかい男が、
鉄パイプ持参で襲い掛かってきた。
悪いけど、君にバカ呼ばわりされる筋合いは無い。
どう見ても僕のほうがインテリジェンスにあふれている。

脳天目掛けて振り下ろされた鉄パイプを、
僕は10倍になったスピードで軽々とかわし、大男にカウンターを一撃・・・・
「・・・!!!!!」

おかしいっ!
軽くかわすはずが、危うくモロにヒットしそうだった!
鉄パイプは唸りをあげて、半身で避けた僕の肩をかすめながら、
立っていたコンクリート製のブタさん像をぶち壊した。

「あわわわわ。」
あまりの弱々しさに、この大男は相当面食らっただろう。
大丈夫。面食らったのは僕も一緒さ。

頭の声が言う。
=我が子よ。その変身ポーズは間違っている!=
=「へんしん」と言うのは、同業の仮面ライダーさんたちだ!=
=記憶を呼び起こしなさい!必要とされる要素は、オヤジギャグなのだぞ!!=

冗談じゃない!
僕はスタイリッシュなおっさんになりたいのだ。
言うなれば、アンチオヤジギャグ派。
オヤジギャグなんて一度も言った事が無い。
それを、今この即死しそうになった状況で言えというのは、不可能だ。

つい、声に出して「ムリ!」と言ってしまったところで、
鉄パイプを捨てた大男の第2撃目が襲ってきた。
回し蹴りだ。
今度はあいにくジャストミートしてしまった。
3メートルほど真横に吹っ飛ばされて、ベンチにぶつかって止まった。

あまりの痛さにうめきながら、大男に言った。
「イテテテ・・・。人を蹴っ飛ばす時は、ちょっとは手加減しろって作法、
 学校で教わらなかったのか?」
言ってるそばから別の大男が僕の首根っこをつかんで、強制的に立ち上がらせた。
無口なこいつも十分凶暴そうだ。
「あ。ごめん。
 その作法は少なくとも高卒以上で教わるんだった。」

余計な一言が、無口バカの逆鱗に触れた。
どうやら、皮肉を理解する程度の脳細胞は持っているようだ。
奴は顔色一つ変えず、強烈なボディーブローを僕に叩き込んだ。
「げふっ!」
呼吸が止まった。
僕は無口バカの足元にうずくまって、なみだ目になりながら必死で吐くのをこらえた。

あー、よく考えたらどうして我慢してしまったのだろう。
いっそ胃袋の中身を洗いざらい全部、こいつの靴に吐いてしまえばよかった。
「ダレカ!ダレカ、タスケテクダサイアル!!」
中国人が、不器用な日本語で助けを求めて叫ぶ。
そのとき、僕の胸の磁気ネックレスが不思議な光を放ち始めた。

=我が子よ。不思議がってはならない。=
=それは、オヤジギャグ予告機能だ。=
=クリティカルなオヤジギャグを発するのに適した状況が整うと、=
=発光して知らせてくれるのだ。=
=さぁ、叫びなさい!魂をゆさぶるオヤジギャグを叫ぶのです!!=

オヤジ狩りにあっているこの状況で、どんなギャグを言えというのだ?
ギャグなんか思いつかない。
「うけけけ。2匹目のオヤジは口ばっかりのモヤシ君だなぁ。」
「もっとたくさん、遊んでくれませんかねー。ひひひひひ。」
くそっ。10人の凶暴バカが、じわりと更ににじり寄った。

ん・・・待てよ・・・。オヤジ狩りだろ?・・・まさか! 
「お、おい、中国人男性。き、君の名は?」
うめきながら、同様にぶちのめされてるオヤジに聞いた。
「ワ、ワタシ、李トイウアルヨ。リー。」

やっぱり!
僕は、恐る恐る言いなれぬオヤジギャグを口にした。
「これ・・・とうの・・・おや・・・りー・・・。」
頭の中の声が叫ぶ。
=声が小さい!我が子よ、絶叫するのだ!!=
もう、恥もへったくれも無い。
ヤケクソで叫んだ。
「オヤジ狩り!!
 これがホントの、オヤジがリー!!」

突如、首の磁気ネックレスから目もくらむほどの眩しい光が放たれ、
光は巨大な渦になり、あたり一面を飲み込んだ。

                           ついに変身!そして、つづく。




」」」」」当時のコメント」」」」」

三井花子 朝から真面目に読んでしまった!ヾ州≧∇≦州ノ彡☆力" ノヽノヽノヽノヽ!!
2005/09/20 05:12

osakaken ドキドキしながら・・最後は大笑い!光り輝くネックレス!ですね~
2005/09/20 11:27

きゅび ■三井花子さん
 朝からこんなものを読んではいけません!
 一日のやる気が失せてしまいますよ!がはははは!!
■osakakenさん
 こんなアホらしいお話でも、ドキドキしてくださって、
 本当に頭が下がる思いです。いよいよ、クライマックスです!
2005/09/20 13:15

やっちぃ☆★ へ~ん~し~んヾ(*´∀`*)ノキャッキャ♪
2005/09/20 17:57

m⇔k |ω・`) 仮面ライダー…ほんとに書いてるよwww
2005/09/20 19:20

きゅび ■やっちぃさん
 あ!久しぶりですねー!この前のアメリカバスケ留学の写真、
 みましたよー^^
■m⇔kさん
 そうなの。((((_ _|||))))ドヨーン
2005/09/20 19:26

☆ふーが ハラハラ ドキドキ でも 楽しいですね(*^o^*)
2005/09/20 20:55

アルピニア 本当に小説を書く才能に溢れてるのでは???
早速続きにいってきま~~すw
2005/09/20 23:38

きゅび ■ふーがさん
 ここからドラマは二転三転します。さぁ、次ぎ行って見ましょう!
■アルピニアさん
 ( ゚∀゚)・∵. ブハッ!! ありがとうございます^^
 続きへレッツゴー!
2005/09/21 12:19

やっちぃ☆★ ゚+.(ノ*`・Д・)ノ*.オオォォ☆゚・:*☆ ァリガトゥゴザィマス((( *~∇~)爻(~∇~* )))
マタ来ますd(´∀`*)ネッ♥♥
2005/09/22 01:30

きゅび うちのブログ一番の若手ですから、是非またお越し下さい^^
お待ちしております^^v
2005/09/23 01:01

やっちぃ☆★ そぉなんデスヵ(*ノ∇)ゝキャハ ww (●´∀`)○´∀`)ゞリョーカィ☆ジョーレンサンになっちゃぃマス゚+。:.゚ヽ( ´゚,_」゚)ノ゚.:。+゚
2005/09/23 10:54

きゅび ■再びやっちぃさん
 こんな妙なブログの常連になってくれるというのですか?
 仏に見えます。是非お越し下さい^^
2005/09/25 01:10

やっちぃ☆★ 仏ですヵーσ(*´∀`мё)が~~~~\_((ノ゚益゚))ノ ヒャッホーウ!!!ww
2005/09/28 18:41

きゅび ( ̄o ̄*(_ _*( ̄o ̄*(_ _* )
2005/10/02 10:22
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by hinemosunorari | 2005-09-19 23:54 | 日々のよしなしごと | Comments(0)

FATHER'S SON(5)

「オラオラッ!おめぇみたいなのがいるから、世の中がオヤジ臭くなるんだよぉ!」
「アイヤッ ナニヲスルデスカ? イッタイワタシ ナニヲシタッテイウノデスカ!」
男達の怒鳴り声で目が覚めた。
確か屋台で気絶したはずなのに、
僕は国道の冷たいバス停に抱きついた状態で目覚めた。
まだ少し頭が朦朧としている。
その寝ぼけた頭の中で、突然誰かの声がした。

=やぁ、我が子よ。目が覚めたようだね。=
・・・一体誰だ?
=思い出すのに時間が掛かるのはしょうがない。=
=しかし、怪しまないでほしい。まぎれもなく、私は君の味方だ。=
=その証拠が君の首に掛かっている。=

僕はくびの付け根に手をやった。
驚いた事に知らぬ間に、見た事があるような無いような、
最悪のデザインの古びた磁気ネックレスがかかっていた。

「なんだ?このだっせぇ磁気ネックレスは?」
=どうやら、まだ思い出せないようだね。=
「あいにく物覚えはイマイチだけど、物忘れに関しちゃちょっとした自信があるんでね。」
=ほう。さすがに私が目をつけた逸材。=
=素晴らしくオヤジらしい反骨精神にあふれた物言いだ。=

なんだ?皮肉を言って褒められたのは、初めてだ。
そもそも、頭の中の声は一体誰なんだ?
唯一いえるのは、こんな見えもしない人の声が脳ミソの中に響くようになったら、
早めに病院の世話になったほうが、身のためだということだ。

「ギャー!イタイイタイ!コンナヒドイコト、ナゼスルアルカ?」
「うるせー!オヤジはだまってサンドバックになってりゃいいんだよぉ!!」
またしても、男達の怒号が聞こえた。

これは間違えなくオヤジ狩りだ。
こんなところでバス停に抱きついてる場合じゃない。
同じ中年が凶暴なバカにぶちのめされようとしているのを放っておくほど、
僕は義理人情に欠けた人じゃない。
気がついたら、もう声のするほうに走り出していた。

=そうだ、それでよいのだ!それでこそヒーローだ!=
=いざとなったら、ウルトラアイテムを使うが良い。=
=変身すれば、君の能力は10倍まで一気に高まるのだ!さぁ、行け我が子よ!=

やれやれ、だ。
殴りあい覚悟の人助けに行くのに、よりによって筋トレの帰りとは・・・。
しかも、36歳になるまで身体も心も健康に自信はあったのに、
頭の中の変な声は"我が子"とか言ってる。
この分じゃこの一件でたとえ病院送りにされなかったとしても、
自分から病院の門を叩いたほうが良さそうだ。もちろん精神科ね。

裏通りに面した公園にたどり着いた時、僕は自分の決心を後悔した。
そこでは、見たところ中国人労働者風のおっさんが、
ざっと10人くらいの凶暴でバカそうな若者に、袋叩きにあっていた。
どう考えても、話し合いで穏便に解決出来る雰囲気じゃない。

えーい、悩んでたってしょうがない。
身を捨ててこそ、浮かぶ瀬もあるのだ。
勇気を持ってこの状況に飛びこもう!
僕はブタのモニュメントの上に軽やかに飛び乗り、凶暴バカ10人に向かって叫んだ。
「待て待てぇーい!
 君たち、暴力はいかん!その男性から手を離せ!」

キマッた。我ながら完璧に、キマッた。
凶暴バカ10人は、少なくとも一瞬暴行の手を止め、
まるで天然記念物級のアホタレを見るように、こっちを見た。

後悔先に立たず。
昔の人は少ない言葉で、非常によく物事を表現したものだ。
僕を見つめる凶暴バカ10人は、どいつもコイツも本当に凶暴そうで、
趣味と言えば人の脳天をカチ割る事くらいしかなさそうな奴ばかりだった。

負けるな!あの路上で倒れている人を助けるのが、僕の役目だ。
心を強く持て!

次の瞬間、自分の口から飛び出した言葉で、僕自身がビックリした。
「てめーら、まとめて面倒見てやる!俺が相手だ!!」

                              まだまだ、つづく。頑張れ、きゅび!




」」」」」当時のコメント」」」」」

アルピニア (* ̄m ̄)ぷぷっ 最後のセリフ、とってもイイ! 
てかやっぱりきゅびさんの実体験なのかしら??
あ、あとねーー・・・36歳はオヤジじゃないよーw まだ若い^^
2005/09/17 22:18

きゅび ■アルピニアさん
 実体験にしてはあまりにアホらしい事のオンパレードです。
 ああ、バカバカしい。
2005/09/17 22:56

m⇔k 36歳をおやぢと言うのは どんなもんかねぇ。
それにしても、きゅびさんって いつもこんな話考えてるのん?
これも一種の才能だわよw もっと活かしなさいw もったいない!
2005/09/17 23:46

きゅび ■m⇔kさん
 いつもは仕事の事と家族の事とたまにバスケットのことを
 考える程度ですよ^^;
 タダ、今回はブログの神様からの啓示があったのです!
 というか、嫁も同じ事を申しておりました。
2005/09/18 05:15

☆ふーが クライマックスにいきますね・・
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by hinemosunorari | 2005-09-17 22:01 | 日々のよしなしごと | Comments(0)

FATHER'S SON(4)

「ねぇ、父さま!僕を後継者にしてよ!僕、立候補するよ!
 僕をウルトラマンファミリーに加えてよ!」
使命感が僕を突き動かした。
紛れも無くウルトラマンファミリーの血と魂が注がれたと感じた。

「少年よ。心美しい地球の少年よ。
 君の志は屋根よりも高く、春のうららの隅田川よりも清らかだ。
 私は君を我がファミリーに新しい家族として、ウルトラの養子として迎えたい。
 けれども、それは出来ないのだ。」
「ええっ。どうして?ねぇ、どうして?
 僕がみんなの金魚を全滅させたから?」
「いいや、ちがう。」
「隣のクラスの椅子と机を全部床に接着したから?」
「いいや、ちがう。」
「世話好きな校長先生をニワトリ飼育小屋に閉じ込めたから?」
「いいや、ちがう。」
「お父ちゃんの浮気を、お母ちゃんに密告したから?」
「違うのだ、少年よ。」

「じゃあ、どうして僕はウルトラファミリーに入れないのさ?」
「君はまだ若い。あまりにも若すぎるのだ。」
「え、年齢制限とかつまんねぇこと言わないでよ。
 そんなの、父さまさえ目ぇつぶってくれてたら、
 誰にもわからないように上手くやっとくから。ね。ね。」

「ああっ、少年よ。これを見たまえ。」
そう言って、おっさんは自分の首からヨレヨレのくすんだネックレスを取り、
僕の目の前に差し出した。
「なに?これ?
 肩こりの取れる磁気ネックレスだろ?
 うちのじいちゃまも使ってるから、知ってるよ。」
「たしかに、一見すると中古の磁気ネックレスにしか見えまい。
 ところがこのネックレスこそ、私が後継者のために開発した、
 ウルトラマン変身アイテムなのだ!」
「えええええええええっ!!!!」
「期待と寸分違わぬリアクション、どうもありがとう。」 

「どういたしまして。
 で、どうしてだめなのさ?」
「変身するに際しては、ある特殊な状況を満たしてやる必要があるのだ。」
「特殊な状況?」
「そう。小学生の君にも分かりやすいように簡単に説明しよう。
 これは私の故郷の特殊材料を使っていて、
 オヤジギャグにのみ反応するのだ。
 つまり・・・」
「つまり、このネックレスはM78星雲産の特殊鉱石で精製されていて、
 オヤジギャグを発した時に顕著に見られる特有の環境、
 いわゆる”寒い状況”と言うものが、ある種触媒となって化学反応を引き起こし、
 その反応によって、ウルトラマンの特殊能力が行使できるようになると・・・
 そういうわけだね?父さま。」

「頼むから、私以上に専門的な解析をしないでくれ給え。
 どっちがアホだか分からなくなるから。」
「大丈夫だよ、父さま。僕はほどほどに自覚してるから。
 本当に立派な人は、父さま以外誰もいないよ。」
「良い子だ。本当に、君は素晴らしい。
 少年よ・・・いや、我が子よ。
 私はこの愛する地球を守る役目を、君に継いでもらう事に決めた。
 君は今日からウルトラの養子だ。
 いずれはウルトラの実家に招待するし、ウルトラの晩餐会にも出てほしい。」
「それは、本当かい!」
「本当だとも、我が子よ。
 君こそこの父の子にふさわしい、地球が生んだ新しい我が子だ。
 だから、私と約束してくれ。
 どうか、このまま清らかな心をもち続けてくれると。」
「わかったよ!父さま!
 僕、もうバスクリンは使わないし、接着剤も使わないよ!
 良い子でいる事を約束する!」

「さぁ、我が子よ。名残惜しいがそろそろ時間だ。
 私も時間に追われる身。もう行かなくては。」
「宇宙に帰っちゃうの?」
「いや、地球での滞在費用を稼ぐために、昼間は某ファーストフード店で
 ”いらっしゃいませ。店内でお召し上がりですか?それともお持ち帰りですか?”
 と、紙で出来た帽子をかぶって笑顔でサービスする仕事をして、
 夜は夜で、屋台のおでん屋を引いているのだ。」
「父さま。僕は夢がぶっ壊れそうです。」
「悲しいが、これが資本主義の現実なのだ。」
「・・・・・・・・。」

「我が子よ。
 君が約束してくれたように、私も君に約束しよう。
 あと何十年か経って、君が本当にオヤジギャグを理解出来る年齢に達したら、
 その時は必ず私は迎えに来る。
 そう、今日のように雨の降る日に、私は必ず君の前にあらわれる。
 このネックレスを持ってな。」
「父さま・・・。」
「その時まで、今日のこの出来事の記憶は、一時的に私が預からせてもらう。」
「え?それじゃ、今日のことは忘れちゃうってことじゃんか。」
「そう、その方が君のためだ。」
「いやだ、いやだ、いやだ。
 僕は父さまの子どもだ!父さまみたいに強くたくましくなるんだ!
 悪い奴らを父さまと一緒にやっつけて、地球の平和を守るんだっ!」

「正義の味方は、泣き言を言ってはいけない。
 さぁ、お別れだ。顔を上げなさい。
 我が子よ、私はいつも君を見ている。
 だから、悲しんではいけない。
 雨の日も風の日も、どんな日であろうと、私は必ず君を見ている。
 ドナルド人形の影から。屋台の影から。この空の雲の上から。」
「いやだよ、父さまっ!」
「我が子よ、最後は最高の笑顔で、しばしのお別れをしようではないか。」
「父さまーっ!!」

気がつくとおっさんの目から発せられた怪しい光線に包まれていた。
ゆりかごが揺れるような、そんな不思議な感覚に不意に襲われ、
僕はそのまま神社の屋根の下で気を失ってしまった。


                              しつこく、つづく。






」」」」」当時のコメント」」」」」

osakaken 今日は早い時間に書き上げて下さいましたね。楽しみにしていました。人は子供の頃の夢を忘れ・・走り・・生きてまた何か思い出すのでしょうか?誰かが子供時代の私を見ていて・・何処かで今も笑って見守っているのか?・・欲しい!そんな人が。
2005/09/16 21:30

m⇔k びゃははは (≧ω≦)b おやぢ~!!って叫びたくなるわwww
しっかしさ、きゅびさんって めちゃやんちゃやってんねww
ほんで?ベッピンさんはいつ登場?(〃∀〃)♪
2005/09/16 23:12

きゅび こんな話をSFと呼んでいいのかどうか、はなはだ疑問ですが、
とりあえずようやく第一話と伏線がかみ合いました。
次回からはいよいよオヤジ狩り集団との闘いです。お楽しみに!
■osakakenさん
 そのコメントは、アメリカのスタンダードの名曲、
 「someone to watch over me」を彷彿させますね^^
 僕自身は書きながら、洋画の「シェーン」や「子連れ狼」や
 「寅さん」なんかをイメージしていますがね^^;
2005/09/16 23:13

きゅび ■m⇔kさん
 そこまで共感していただけるとは、嬉しい限りでございます^^
 ところで僕がやんちゃですって?このお話は、フィクションです!
 僕は色白の優等生でしたから!
 ・・・・↑説得力、なし。
2005/09/16 23:35

アルピニア ↑ 確かに説得力なし。。 (* ̄m ̄)ぷぷっ
てか次は現代にもどってお話が続くのね! 楽しみ~~♪
2005/09/17 12:47

きゅび ■アルピニアさん
 ( ゚д゚)ウッ! 人に改めて言われると、破壊力ありますな。
 てかお察しの通り次は現代に戻り、いよいよ大スペクタルの
 大立ち回りが用意されています。乞うご期待!
2005/09/17 22:46

☆ふーが なるほど~~次にいきます。
2005/09/20 20:46
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by hinemosunorari | 2005-09-16 21:13 | 日々のよしなしごと | Comments(0)

FATHER'S SON(3)

最初はなめてかかっていたおっさんの話は、
小学3年生の僕にとって、聞けば聞くほど驚きの内容だった。
おっさんはウルトラマンファミリーの必殺技を全部知っていたのもさることながら、
それぞれの戦い方の特徴や弱点まで、全てを掌握していた。

「少年よ、極めて真実なことを君に聞こう。
 父が息子たちのことを知っているのは、地球でも当たり前のはずだが
 そうではあるまいか。」
この一言が、僕のハートの真ん中を見事に射抜いた。
もう、疑いなんか微塵もない。
この目の前のヨレヨレのおっさんこそ、あのウルトラの父の本当の姿なのだ。

「おっさん・・・いや、ウルトラの父さま。
 クラスの皆に教えてあげたいから、一つ質問させてください。
 ウルトラの兄弟たちは、今どうしているの?」
「うむ。これは難しい質問だ。
 じつはその後、我がウルトラマンファミリーでも、地球同様核家族化が進んで、
 今では盆と正月に挨拶するだけの間柄になってしまったのだ。」
「盆と正月?M78星雲にも盆と正月が?!」
「い、いや、もののたとえだ。
 そのくらい疎遠になってしまったという事なのだ。」

「大人の社会って難しいんだね。
 で、どうしてウルトラの父さまだけが、ここにやってきてるの?」
「うむ。これも難しい質問だ。
 これは夫婦間の溝というか、お互いの信頼関係の問題というか。
 ウルトラの母が、大変嫉妬深く気性が荒いのは、君も知っていることだろう?」
「いいや、しらねぇけど。」

「そうか、まぁいい。
 実はここだけの話にしてほしいのだが、
 私も宇宙の平和を守るために、単身赴任生活が随分長かった。
 浮気などは決してしなかったのだが、その間ずいぶんエロ本を収集していてな。」
「ああ、さっきのやつだね。
 父さまも随分苦労してんだね。」
「うむ。
 少年よ、君とは何故か話がしやすい。
 で、その私のコレクションがある日、ウルトラの母に見つかってしまった。
 仮にも私は正義のウルトラマンファミリーの大黒柱だ。
 気まずいったらない。」
「そうか、それで家に帰りづらいから、いつまでも地球でブラブラしてるんだね。」

「少年よ。私自身の誇りに懸けて誓おう。断じて、それは違う。」
「え。じゃ、どうして?」
「私が今でもこうして一人地球にとどまっているのは、
 私の後継者を探さねばならないからなのだ。」
「・・・・・・・・。」

「君は知らないかもしれないが、我がウルトラマンファミリーには
 私の上に、ウルトラの爺様とウルトラの婆様というのがいてな。
 この二人のボケ具合が近年更に進行して、
 ウルトラの母の手だけでは扱いきれなくなった。」
「なんだ、家と一緒じゃん。」
「うむ。それはともかくとして、ウルトラの実家では私の手を必要としている。
 しかし今は随分平和になったとはいえ、後継者の一人も残さず
 この愛する地球を去ることは、私には出来ないのだ。」

ウルトラの父の抱える、誰にも打ち明けられない深刻な悩みが、
僕の胸を打った。
この目の前のチビでデブでバーコードなへぼいおっさんは、
想像を絶する苦労の中で生きてきたに違いない。

次の瞬間、僕は瞬発の行動に出ていた。
おっさんのくたびれたシャツの袖を握り締めて、強く訴えたのだ。
「ねぇ、父さま!僕を後継者にしてよ!僕、立候補するよ!
 僕をウルトラマンファミリーに加えてよ!」


                               またしてもつづく。







「「「「「当時のコメント」」」」」

osakaken 面白くて・・一気にここまで拝読!ウルトラの父!何処の世界も苦労を抱えるウルトラ家族がいますね・・気がつかないといけませんね。
2005/09/16 03:33

きゅび ■osakakenさん
 まさか、こんな時間にコメントがつくとは思いませんでした^^;;
 いや、DINING BAR CUBICの時も思いましたが・・・
 あまりにバカバカしい事ほど、真剣に書く傾向が強いようです><;
2005/09/16 04:37

m⇔k _(*_ _)ノ彡☆ギャハハハ!!バンバン!! なんてアホらしい…イヤイヤ…悲哀に満ちた話なんだ!!ワタシもウルトラファミリーに入りたい!!
2005/09/16 17:52

きゅび ■m⇔kさん
 いいのですよ、アホらしいと言っていただいて。
 楽しめれば、それでいいのです!
2005/09/16 22:46

アルピニア きゅびさんて、ホント小説書く才能があるーー! 
さーまた次にいかなくちゃ~ww
2005/09/17 12:44

きゅび ■アルピニアさん
 趣味です。あくまで趣味です。
 好きこそモノの上手なれですね。

2005/09/17 22:43

☆ふーが 続きは~~いきます。
2005/09/20 20:42
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by hinemosunorari | 2005-09-16 02:35 | 日々のよしなしごと | Comments(0)

FATHER'S SON(2)

ピカッ バリバリバリバリ!
ザァーッ

突然の夕立。
皆はとっくに学校から帰ってしまっていた。
僕だけはクラスで飼育している金魚を全滅させた疑いで、
放課後担任の先生に一人怒られていた。

悪気があったのではない。
この美しい金魚が、ライムグリーンに輝く水の中を泳いでいたら、
物凄くきれいだろうなぁ・・・
そう思って、水槽に自分の家のバスクリンをといただけだ。

ともかく、帰宅の途中でモロに夕立にあってしまった。
僕は走って通学路の途中にある神社の境内に駆け込み、軒下で雨宿りをした。
全身びしょ濡れだった。
雨が吹き込まない場所まで避難して、ランドセル下ろしてフタを開ける。

「神様仏様、どうか無事でありますように・・・」
そういって僕が取り出したのは我らが小学生の宝物、
ウルトラマンカードの台帳だった。

「よかった。大丈夫だ・・・あれれ?!
 ああっ!ウルトラの父がっ・・・ウルトラの父がっ・・・」
嘆いたのも無理はない。
カードの中でもとりわけ貴重なウルトラの父のカード。
それが糊付けが甘かったのか、台帳から剥がれ落ちてランドセルの底で
ぐちゃぐちゃに折れ曲がっていた。

どうしてよいものか分からずに、僕はただただ悲嘆に暮れた。
「ウルトラ兄弟5人と引き換えに、ようやく手に入れたカードだったのに・・・
 しくしくしく・・・。」
悔しくて悔しくて、涙がぽろぽろあふれた。

と、その時不意に誰かが肩を叩いた。
「これこれ、何をそんなに泣いているのだね?
 君が失って悲しんでいるのは、このウルトラマンカードかな?
 それとも、この未成年者は入手できない、○○○なエロ本かな?」
「・・・・・・・。」

見上げるとそこには、ウルトラの父のカードとエロ本を手にした、
デブでチビでバーコードハゲの見慣れぬおっさんが、いつの間にか立っていた。
「欲するもののところに、その人の心があるのだよ。
 心美しき少年よ。さぁ、恐れずに心のままに正直に言ってごらん。
 君が泣くほどの、大切なものはどちらだい?」
「・・・・・・・。両方。」
「バカモノっ!」
「いてっ!何すんだよハゲジジイ!
 大体誰なんだよおっさんは!」
「良くぞ聞いてくれた。
 少年よ、驚きのあまりチビってはいけない。
 私は何を隠そうM78星雲からやってきた、ウルトラの父なのだ。」
「ホンモノ?」
「ああ、そうとも。」
「デブのくせに?」
「そうだ。」
「チビのくせに?」
「そうだ。」
「バーコードハゲのくせに?」
「少年よ、それ以上私をいじめたら、容赦なく泣かすぞ。」

僕はおっさんを頭のてっぺんからつま先まで、よく観察した。
やはり、どう建設的に見積もったところで、並以下のヘボイ中年にしか見えない。
そもそも、ウルトラマンはテレビの中のお話でしかないのだ。

「おっさん、本当はただのエロジジイなんだろ?
 頭が変で、まともな社会じゃ誰も相手にしてくれないから、
 通りすがりの小学生に話を聞いてもらってんだろ?」
「人を信じる事を忘れた、悲しき少年よ。
 夢を忘れてしまった、哀れな地球人の少年よ。
 今から真実を話そう。
 私の言葉に耳を傾け、そして胸に刻むのだ。
 全ての話を聞き終える頃には、少年よ、君の運命が180度かわって・・・
 バカモノっ!退屈そうにあくびをするなっ!!」
「いてっ!だって、僕は雨宿りしてただけなのに・・・」
「年寄りの話は、黙って最後まで聞くものなのだ。
 ったく、近頃のガキと来たら・・・親の顔が見たいわ。
 ・・・ともかく、地球人の少年よ。
 今から私が語ることを、耳の穴かっぽじって、よく聞くのだ。」

そう言って、おっさんは誰もいない神社で話を始めた。
雨はまだまだ強く降り続いていたから、仕方なく僕はおっさんの話に付き合うことにした。
担任の先生に説教された上に、見知らぬおっさんの話まで聞かされるなんて
最低な一日だと思った。

                                   つづく。







」」」」」当時のコメント」」」」」

m⇔k (´・ω・):;*。':;ブッ ナイスなおやぢだわww
話聞きた~~~い!!
2005/09/16 17:49

きゅび ■m⇔kさん
 続きをバンバン書きます!お楽しみくださいませ^^v
2005/09/17 00:16

アルピニア (* ̄m ̄)ぷぷっ バーコードのウルトラの父って・・ww
さ、次にいかなくちゃww
2005/09/17 12:41

きゅび ■アルピニアさん
 きっと、ウルトラの父の地球人の姿は、そんなイメージのはず!
2005/09/17 22:41

☆ふーが 楽しみ~
2005/09/20 20:39
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by hinemosunorari | 2005-09-16 00:09 | 日々のよしなしごと | Comments(0)

FATHER'S SON(1)

僕は36歳。いっぱしのおっさんだ。
趣味はスポーツとトレーニング。
別にマッチョにあこがれてる訳じゃ無い。
でも、スポーツマンの端くれとして腹が出っぱるのは宜しくないと思う。
子どもの頃にあこがれていたヒーローに、でぶっちょは一人もいなかったからだ。

僕はしなやかで、強靭で、スタイリッシュなおっさんになりたいと思ってる。
だから日々の鍛錬は欠かさないし、オヤジギャグもほとんど口にしない。
うん。我ながら、いけてる。

今日もあいにくの天気だったが、スポーツクラブに行って
みっちりとトレーニングをやって、サウナでびしっといい汗をかいた。
で、小雨の降る帰り道。
夜もかなり深くなってしまったので、周囲に人影は無い。

僕のホームタウン駒沢は、かつては閑静な住宅街だった。
ところが今では治安も大分乱れてしまって、
最近じゃガラの悪いヤクザ者が随分幅を利かせていると聞く。
夜道の一人歩きは女性でなくても危険だから控えるようにと
回覧板が回ってきたのは、つい先日の事だ。

「女性でなくても?」
笑ってはいけない。恐怖のオヤジ狩りのことだ。
如何に身体を鍛えているからって、
バカの振り回すナイフや鉄パイプには、かなう訳ないのだ。
不安を抱えて家路を急ぐ僕の前に、見覚えの無い屋台のおでん屋さんが、
忽然と姿を現した。

「あれれ?こんなところにおでん屋さんなんか、あったけ?」
スタイリッシュなおっさんを目指している。
オヤジ狩りは怖い。
けれども、屋台でビールというシチュエーションは物凄く魅力的だ。
ハードなトレーニングの後の一杯というのは、とりわけ格別なものがある。

うーん、うーん、と思案している折も折り、雨足がだんだん強くなった。
「雨宿りがてら、ちょっと寄っていくのも悪くないよね。」
自分を正当化するように独り言をこぼし、スルリと屋台の暖簾をくぐった。

「こんばんはー。小降りになるまで、一杯いいですか?」
客は、誰一人いない。
おでん鍋の向こう側、ブヨブヨのデブで、ちんちくりんのチビで、
ヨレヨレのバーコードハゲのおっちゃんが、僕を見据える。

「いらっしゃい。待ってたんだよ。」
「?」
変な事をぬかすジジイだ。
「いや、僕、今日はじめてきたんだけどね。
 とりあえず、ビール一杯ちょうだい。」

ヨレヨレのオヤジは薄汚れた前掛けをほどきながら続けた。
「はじめてだって? いいや、それは違う。
 私はずっと、君を待っていたんだ。
 これは、私と君との約束・・・いや、契約なのだよ。
 だから、私は何十年もこの時を待ち続けたのだ。」
「あ?何言ってんだ、おっさん?
 どこか悪いなら通りの反対側に病院があるから、連れて行ってやろうか?」 

夜の深い闇と強い雨の煙で、周囲は何も見えないし、聞こえない。
まさか。
やばい。
これが新手のオヤジ狩りだったらどうしよう?
ヘボイおっさん相手だから、痛めつけられる事はなさそうだが、
あまりにも薄気味悪くて夜も寝られない。
大体、オヤジ狩りってのは若いチンピラ共が、
オヤジを寄ってたかって叩きのめすんじゃないのか?
オヤジによるオヤジ狩りなんて聞いた事ねぇぞ。

いずれにしたって、こんな薄気味悪いおっさんと、
二人きりで屋台にいなきゃならない義理は無い。
「おっさん、すまねぇ。気が変わった。
 今度また来るわ。」
そういって椅子を蹴飛ばして、振り返りざま逃げ出そうとした矢先、
僕は信じられない光景をまのあたりにした。

なんと、くぐり抜けようとした暖簾の向こう側には、ほどいた前掛けを握った、
ブヨブヨのデブで、ちんちくりんのチビで、ヨレヨレのバーコードハゲの・・・
つまり、僕の背後にいるべき屋台のおっさんが、
真っ直ぐに僕を見下ろしていた。
 
目の前のおっさんと、背後のおっさんが笑いもせずに同時に言う。
「私は、ずっと長い間待っていたんだ。
 この雨の降る夜を。
 君の前に再び現れるという、約束を果たす日を。
 さぁ、記憶を取り戻そう。」
笑いながら言われてもきっと恐ろしいだろうけど、
無表情で言われると、なおさら恐い。どうにかなっちまいそうだ。

「さぁ、失った記憶を取り戻そう。」
おっさんは暖簾をくぐって目の前に立った。
見ると目が怪しい光を発している。
その光を浴びているうちに、僕はふわふわと宙を浮くような、
不思議な感覚に襲われた。

「て、てめぇ・・・。
 ど、どうやら、ただのオヤジ狩りじゃねぇな・・・・・。」
残った力を精一杯振り絞って一言いうと、
僕はそのままおっさんの足元に気絶してしまった。

                             つづく








」」」」」当時のコメント」」」」」

osakaken オヤジ狩り・・以前勤務していた会社の同僚の男性でアナタくらいの年齢の人がやられましたよ。ただし・・彼はムチャクチャ・・細い人で
「馬鹿にして!」と怒ってましたが・・体力無いのを悔しがってました。 この話・・気絶から気がついて・・どうなるんでしょう?
2005/09/15 18:29

m⇔k これは きゅびさんの願望なのか…はたまた妄想なのか…
若いべっぴんさんが登場してきたら、願望ね♪(* ̄  ̄)b 
2005/09/15 19:51

きゅび ■osakakenさん
 え?そりゃ、たいへんです!今すぐに筋トレを!!
■m⇔kさん
 若いべっぴんさんの話題は家では禁句ですだ。
2005/09/16 01:06

m⇔k (´・ω・):;*。':;ブッ そうでしたかww
大阪はべっぴんさんが多いでっせ!!(〃∀〃)♪
今度ゆっくり案内しまひょ♪
2005/09/16 17:53

きゅび ■再びm⇔kさん
 大阪のべっぴんさんは、m⇔kさんとほたるさんで十分です。
 最近、リップサービスが上手くなりました。
2005/09/17 00:12

アルピニア ちょっとブログ徘徊をさぼってる間にこんな面白そうなお話が始まってたんですねーー!
早く続きを読みに行こうっとww
2005/09/17 12:38

m⇔k  ズベッ(ノ_ _)ノ リップサービスかい! ( ̄‥ ̄)=3 フン
2005/09/17 20:07

きゅび ■アルピニアさん
 ( ゚∀゚)・∵. ブハッ!! そうなんです。始まっちゃいました。
 どうぞお付き合いくださいませ(*_ _)人
■m⇔kさん
 あ、きっとエライべっぴんさんなんでしょうね。
 ええ。そうですとも。きっと、そうですとも!
2005/09/17 22:41

☆ふーが ドキドキドキドキ・・・・
2005/09/20 20:36
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by hinemosunorari | 2005-09-15 14:28 | 日々のよしなしごと | Comments(0)

長野にて

現在仕事で長野県に来ているのですが、
今日、ちょっとした事があったので、ご報告いたします。
笑いたい人は、どうぞ笑ってください。
僕は、マジです。

今朝長野新幹線に乗っていたら、突然雷に打たれました。
いや、同様の衝撃を受けたとでも申しますか・・・。
啓示があったのです。神様から。

何の神様かって?
そんなことは知りません。
ただただ、
「アナタハ、サイエンスフィクションヲ、カキナサイ。
 サァ、カキナサイッタラ、カキナサイ。」
と声高に叫んでおりました。

僕は、バカでしょうか?
いいのですよ?バカとおっしゃっても。
バカの書くブログには、同様のバカが集まるものです。
「同病、相憐れむ」ってやつですな。

そんな訳で、この36歳の普通のおっさんが織り成す、
ファンタスティックなSFストーリー、東京に戻り次第書き始めます。
ああ、物凄く楽しみだ!!わははは!!





」」」」」当時のコメント」」」」」

osakaken 1番バカ!参上!・・楽しみに待っています!
2005/09/10 01:38

☆ふーが 私も待ってます~
2005/09/10 03:53

アルピニア 私も同様のバカです~~w 
ファンタジックなSFストーリー、楽しみにしてるねーーーv(^^)v 
2005/09/10 19:13

はむねこさん |ω・`)アホですが、待っててもよろしいですか?
2005/09/10 19:21

m⇔k |ω・`) 同じくアホ2号ですが、呼びました?
2005/09/11 20:30

きゅび ■osakakenさん
 大変嬉しいお言葉、ありがとうございます^^
 が、残念ながら一番の座は譲りがたいです。
 多少は自覚してますから・・・
■ふーがさん
 ありがとうございます^^
 ご期待に沿うよう、がんばります!
■アルピニアさん
 皆さんにバカを白状させるような事を書いてしまって
 だんだん恐縮してきました。どうも、すみません><;
■はむねこさん
 拒否するとでも思いますか?
 大切なはむねこさんをあまり待たせぬように、がんばります!
■m⇔kさん
 ( ゚∀゚)・∵. ブハッ!! 一号の座は簡単にはむねこさんに譲るのですね!
2005/09/12 08:33
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by hinemosunorari | 2005-09-09 23:59 | 割とどうでもいい | Comments(0)