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その時、僕はヒーローだった。

先週、松山から東京に帰ってきたところ、突如桜が満開になっていてびっくりしました。
愛媛滞在中、松山城の桜は結局一分咲きにも満たない状況だっただけに、
その驚きもひとしおでした。
そんなワケかどうかは分かりませんが、花見に行きそびれたので、
例年この時期に必ず書いている、花見に関する怒り心頭の記事、今年は心安らかにお休みします。

***********************************

さて、本題。
昨夜、僕が紛れもないヒーローになったという、重要な本題。
愛と勇気と情熱さえあれば、誰もがヒーローになれるんだという、重要な本題。

ヒーローの定義ってのは色々あると思うんです。
人命救助なんかした日にゃ紛れもないヒーローですし、
例えば悪党共をバッタバッタと斬り倒すのも、言わずもがなヒーローです。

その他にも、巨大怪獣をスペシウム光線でやっつけたり、
何故かいつも好戦的な異星人を、宇宙戦艦ヤマトに乗っかって波動砲で殲滅したり、
魔球を駆使して三振の山を大量生産したり等々。
その定義たるや多岐に渡るのですが、一番大切なところは
「ヒーローは、かならず社会的に貢献する」
これに尽きると思うのです。
ソーユー意味に置いて、昨夜の僕はまさにヒーローでした。

昨夜19時頃、僕は仕事を終えてジムにトレーニングに行きました。
いささか歳は食っちゃいますが、腐ってもバスケットボールプレーヤー。(イヤ、腐っちゃいない)
日頃のハードな準備こそが、イージーな勝利を勝ち取るという鉄則を忘れちゃいないのです。
ナメンジャネェ。

で、駅からテクテクと徒歩でジムに向かう途中、一カ所だけ信号のある横断歩道があるんです。
横断帯のこちら側に8人ほど。向こう側に6人ほどが、信号待ちしていました。
信号が赤だったので僕も彼らと一緒に待ちました。

待つこと15秒ほど。
人は増えて20人くらいが信号待ちをしていました。
「なんか、様子が変だな。」
そうぼんやり思った直後に僕が目撃したものは、あの赤いアイツでした。
「!」

そうです。皆さんもきっとご存知の赤いアイツ。
”ボタンを押してください”と表示されている赤いアイツ。
総勢20名ほどの大の大人達が、雁首揃えてボッサーっと信号が変わるのを
ひたすら待っている状況なワケです。
しかも、珍しいことに誰も押しボタン式信号ということに、サッパリ気がついていない。

ヒーローになるチャンス到来です。
「へーんーしーんー・・・・トリャ!」
そう小声で気合いを入れながら、僕はこっそりと赤いボタンを押しました。
「信号が青に変わります」というアナウンスと同時に、即座に青になる信号。
どっと横断をはじめる人波。
ふふふ。君たちがこうして横断出来るのも、僕のおかげなのだよ。
ま、諸君らが知るよしもないことだがね。
そう、誰も僕の偉業を知らない。

これぞ、まさにヒーローの証!
この所行をヒーローの業と言わずに何と言おう!
さながらクラーク・ケントになった気分満点であったことは、この際言うまでもあるまい。

そして、気分良くジムでトレーニングにいそしみ、バスケットの練習もして、
非常に心地よい疲労状態で帰宅した僕。
トレーニング後の格別なビールをビビビッとやりながら、嫁様に気分良くヒーローになった
事の顛末を報告をしたのです。ええ、幸せな気分で一部始終を。
以下、嫁様の反応。

「・・・・・・ふうん。アナタってシアワセなヒトね。」
「え?それは”アナタって超オメデタイひとなのね”って聞こえるんだけど。
 スゴイ事じゃないか!人知れず社会貢献したんだぜ!」
「あー、ちっせぇ、ちっせぇ。じゃ、おやすみ。」
「・・・・・あの。・・・・・シャカイコーケンがですね・・・・・。」
「(ジルと共に)ZZzzz・・・。」

何となく、喜びに満ちた状態で嫁様に報告した自分が、底なしのアホタレに思えた瞬間でした。
うーむ・・・。
とりあえず、もしも次に正義の味方に変身する機会が来るとしたら、
成敗する相手が内定したというハナシでございます。

以上。
Commented by sao at 2008-04-05 13:01 x
きゅびさんが、↑の件についてヒーローかどうかは置いといて。
昨日、通勤途中での場面をご報告しますね。 地下鉄車内で携帯電話の着信音が鳴ったわけですよ。んで、当の本人は知らん顔ですわ。奴さん目の前にいるわけっすよ。「テメェ、車内ではマナーモードだろうよ。」とメンチ切ったんですわ。そうしたら、隣に座ってた子供に「電車の中では携帯きらなきゃいけないんでしょ?」と奴さんに問うてました。 一瞬車内が凍り付きましたが、周りの大人たちの奴さんへの視線。すぐに沈静化ですよ。 このボッチャン、ヒーローだと思うんです。
Commented by きゅび at 2008-04-05 13:18 x
■saoさん
 す、すばらかしいっ!(←素晴らしいの最上級)
 その地下鉄の一件で、僕以上に彼がヒーローであったかどうかは置いといて。
 是非我が家に来てこう問うていただきたいのです。
 「夫婦ってコミュニケーションが大切なんだよね?」と。

 それにしても、アレです。「奴さん」という言葉を普通の感覚で利用する人を
 久しぶりに拝見しました^^
Commented by どん at 2008-04-05 13:24 x
うわーーーー
私、同じことがあったなら必ずや日記にしてると思いながら読んでました。

タンスの隙間に入った小さい何かを懸命に取ろうとしているときに
んじゃ、私が・・・って名乗り出て
あっさり取れちゃったときには
まさに アタシはヒーローです!
Commented by ぷりん at 2008-04-05 13:26 x
社会貢献ねぇ・・・自分は何もしてないかなぁ。。
一度「ボランティアで介護(介助?)してみようかな」と言ったら、まわりの皆に
「あなたが介護されちゃうよ、辞めた方が賢明だよ。」と言われたな。。確かに体力は人並み以下だしね、素直に聞き入れましたとさ(--;。。
ま、そんな私がやれる社会貢献って言ったら自宅エコくらいかな(^^;。
ヒーローにはなれませんな。あはははは~(^^;。。。
Commented by きゅび at 2008-04-05 13:38 x
■どんさん
 書いた直後に「この記事の鼻息の荒さは、どこかしらどんさんチックだ!」と感じて
 すかさずどんさんのブログを覗きに行った僕です(* ̄ー ̄)
 タンスの話も、僕的にヒジョーに納得の出来るものでしたし!
 まさに、同病相憐れむ!
■ぷりんさん
 ボランティアって物凄くエネルギーが必要ですものね。
 母親が自宅で続けている老人給食サービスを見ていて、本当にそう思います。
 (実は先日某情報TV番組で紹介されたりしている)
 いいんですよ。それぞれが思うところで社会貢献をすれば!
 赤いアイツをポチッと押すのも、旦那さんの面倒を見るのも、共に立派な
 社会貢献だと思うわけですよ(。-∀-)ニヒ♪
Commented by もも。 at 2008-04-06 00:34 x
❤        




                                    一文字シリーズ化。
Commented by ☆ルナです☆ at 2008-04-06 10:14 x
知らず知らずのうちに「他人任せ」で生きていることすら
気がついてないかもしれない そんな自分自身を反省したー><
Commented by きゅび at 2008-04-06 11:21 x
■もも。さん
 このシリーズ化にはお手上げです( ノД`)シクシク…
 参りましたm(_ _;)m
■☆ルナです☆さん
 こんな記事でそこまで深く斟酌していただけると、逆に申し訳なくなってくる次第です。
 とりあえず「他人任せ」の余地も、ヒーロー願望を持つ人のために残しておいて
 下さいませ(-∧-)
Commented by ふた at 2008-04-07 18:09 x
セツナイ・・・・。

ブログの犬の写真がジルしゃないのもセツナイ・・・・
Commented by きゅび at 2008-04-08 00:03 x
■ふたさん
 そういえばさ、ゲームの合間に聞いてたカーポートの話!
 結末を聞いてないような気がするのだが・・・。モヤモヤ・・・。
Commented by ふた at 2008-04-09 17:43 x
そうだったねぇ、どこまで話したっけ?
ま、いいか、じゃなくて・・・・・・

この話は、日曜に社長が来て聞いた話を纏めた。その社長にも呆れたんだけど・・

結局、俺が買った家の会社は設立して2年ほどの会社(後から知った)で
その当時から社長と一緒に働いていた営業マンから俺は家を買ったんだ。

家の値段の話はしたと思うんだけど、その件を揉めてた時にも社長に話して
おらず、泣く泣くこっちがのんだ話を、社長には"うまく纏めました”と話してた。

で、今回のカーポートの話に繋がるんだ。

結局、、話をしてからカーポートを設置する為のフェンスを撤去するのに2ヶ月位
かかり、その請求書が来るのが3ヶ月以上かかり、振込は1週間以内にって
話になっちゃて、”おいおい、それは話も全然違うし、いきなりそれは無いだろ?”
って話を俺が忙しかったんで、嫁が営業に電話した所、
”払う気無いんなら、出る所に出ますけど?”
って言ってきたんだ。

それで、俺が頭に来て、
”払わないとは言ってない、話が違うのもどうでもいい、ただ、”出る所に出ます”って
のは何なんだ?、私が嫌いかも知れないけど、私はあなたから家を購入した客だ。
それに向かってなんだんだ!!”
って言ったんだ。すると
”私も人間ですので、その言葉については謝ります。”
って言ってきやがった。だから俺は
”謝るのなら、俺じゃなくて、嫁に謝れ”
って話したんだ。
"分かりました、謝ればいいのであれば、謝りに行きます。”
って言ったのが金曜日の昼。で、きゅびちゃんに話したんだよ。
Commented by ふた at 2008-04-09 17:44 x

でも、土曜日、日曜日と待っても来ないから頭に来て、そこの社長に状況を説明する
メールを送り、電話したんだ。
”営業の方から聞いているとは思いますが、今、御社の営業の方と問題が起きてます”
ってね。すると社長は
”すみません、聞いてませんが、どの様な事でしょうか?”
って聞いてから、
"メールでこちらの内容は送付しましたが、説明をさせて頂きます。ただ、営業の方の
言い分もあるでしょうから、そちらの話を聞いて下さい。”
って言って、説明をしたんだ。

”言った、言ってないの話はこの業界ではお客様の事が正しい事になります。
また、そのような”出る所に・・・”との事をお客様にするのは、有ってはならない
と思います。すみませんが、今晩、お客様のお時間が取れれば伺いたいのですが”
と話をして来たんだ。でも、俺はその週も忙しかったので
”今日、明日と忙しいので何時に家に帰るかは分かりません。水曜は御社のお休み
ですし、木曜は営業の方の休みの日だと存じてますので、週末にして下さい。”
と話し、
”では、土曜日に伺います。その際、この携帯に電話をさせて頂きます。”
で、その場は終ったんだ。

で、当日の土曜日になって昼過ぎても電話が来ない、夕方になっても、夜になっても
来ない。で、酒飲んで、眠りかけた頃に
"大変、申し訳ございません。私用でこの時間になってしまいました。今からでも
大丈夫でしょうか?”
って馬鹿な事言ってきたから、
”こんな時間に来られても困ります。明日の朝10時くらいだったら大丈夫ですから
その時間に来てください”
って話をしたんだ。

いや~怒りよりも呆れて何もいえなかったね。

日曜は10時にお菓子の箱持ってきたけど、受け取らなかった。話だけして
帰ってもらった。

ま、長い話だったけどこんな感じです。
Commented by きゅび at 2008-04-10 00:21 x
■ごくろうさま、ふたさん
 読みごたえ満点のコメントをありがとうw
 あれだね。その社長にしてその社員あり、みたいな。
 なんともあきれた師弟ですなwww
 さて、関実が一ヶ月後だ。おたがいにがんばろー!
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by hinemosunorari | 2008-04-05 08:31 | 日々のよしなしごと | Comments(13)

洒落と知性と愛そして無駄の織りなすブルース。


by きゅび
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